9月議会が終わりました!

昨9月25日(金)、9月議会が全日程を終え閉会しました。

最後の3日間(18・24・25日)は一般質問ですが、今回は議長を除く全議員が質問に立ちました。数十年ぶりの議員もいました。

市長が代わったことや来年1月の選挙もあることから、中原市長に聞きたい・言いたいこと、市政に対する自らの思い、提案等を通じ自己PRの場として、活用した結果だと思います。

議会を傍聴される方々も増え、30人の傍聴席はほぼいっぱいの日が続きました。おかげで、居眠り議員も少なくなり、つまらないヤジも減りました。中原効果だと思います。トップが変わると、いろいろな変化が起きてきます。

一般質問の最終日(9/25)午前10時、最初の質問者齋藤議員の質問の中に、『平成24年12月30日未明に行われた救急隊員暴力事件に係わる、市側の関与について』がありました。質問の要旨は、『同事件の被害届、取下げに関する市職員の対応・関与を具体的に公表して欲しい』というものです。

政策室長が答弁に立ち、『市は関与していない』と言い切った。質問と答弁はかみ合わず、議長が齋藤議員に、『発言は慎重に』と2度注意。『慎重』の中身がよく分からない注意でしたが、休憩となり代表者会議を開催。

『確たる証拠もなく噂話に基づく質問で、市としては、「関与していない」と言っているのだから、これ以上やっても堂々巡りとなるので、止めさせるべき』と自民・公明が主張。

私は、『齋藤議員はこれまで、この事件について調査した結果に基づき質問をされていると思う。固有名詞には注意しつつ、具体的な内容・証拠について話を続けてもらった方が良いのでは』、『議員の発言は重い。間違ったことを言えばその責任は全て本人に来る。また、政策室長が間違ったことを言ったとすれば責任問題となる。議員としては、再調査を要望したいという意向もあるようなので』と主張。市民党の主張も近いように感じました。

共産党は、『質問内容が今までと変わらないのであれば、堂々巡りで意味がない。新たな証拠に基づく質問であれば続けた方が良いのでは』と。

代表者会議では、『いずれにしても、齋藤さんがこの後、具体的な内容や証拠に基づく質問が出来るのかどうか』がポイントであり、その確認をしたうえで判断すべきではないか。ということで合意。

その確認については、議長・副議長と齋藤議員と会派(市民党)代表の4名で話し合いをしてもらうことになった。

休憩から1時間後の11時50分再開。
齋藤議員より、同事件の被害届、取下げに関する市職員の対応・関与について、『再調査を要望したい』旨の発言。東洋ゴムや東芝の事件等を引用し、職員が一丸となって仕事をする為に「ケジメ」をつけるべきと結び質問を終えた。

「救命士殴打事件」については、これまで同僚の伊藤議員が真相の究明に取り組んできた。困難な状況の中、持ち前の「記者魂」と市長交代により、 今年3月31日に開催された吉川松伏消防組合議会で、真実の一部が明らかにされた。

これまで、『自分は指示していない。事後報告で聞いた。憶測で行ってもらっては困る』と言ってきた、戸張管理者(前市長)の主張が偽りであったことが判明した。
中原市長が当時の隊員や消防長に確認した結果、「前市長の指示で被害届を取下げた」ことを認めた。

119番通報で駆け付けた救急車。救命士が救助活動を進めている最中、傷病者の知人(酩酊中)が「来るのが遅い」と怒鳴り、救命士に殴る蹴るの暴行。救急隊隊長が羽交い絞めするも、なお暴れた為、警察官の派遣を要請。隊員は2週間の怪我。

消防本部は許せない事件として、吉川警察署に被害届を提出。警察は2回にわたり、消防関係者7人に事情聴取。
それが数日後、組織内で何の説明もなく突然告訴を取下げ。
誰が何のために行ったのか。

事件を起こしたのは、前市長の後援者で地域の有力者一族の一人。元市役所幹部や有力政治家も身内。

前代未聞の悪質な暴行事件、隠ぺい工作、誰が何のために行ったことなのか。
前市長の指示は明らかになったが、その背景は明らかにされていない。齋藤議員の質問は、それを明らかにするためのものでした。(*7月8日開催の消防議会でも、伊藤議員が同様の質問を行いましたが、なぜ取下げの指示を出したのかは明らかにされませんでした。)

陰湿で暗い体質を一掃し、二度と同様の事件を起こさないためにも全てを明らかにして新たなスタートを切るべきだと思います。それが「ケジメ」だと思います。

吉川市議会の中にも、この事を隠そうとする人達と全てを明らかにしたいと考える人達がいます。一人一人の言動を見れば、それはおのずと分かることです。

これまでの経験から言うと、ウソは必ずバレます。一人のウソは墓場まで持っていけるかも知れませんが、多数が関わったウソは必ず発覚します。しかも、最も悪いタイミングで。

この問題にどのような立場で臨むかは人それぞれでしょう。私は、残された人生、自身にとって「恥ずかしい」ことや「美しくない」ことは出来るだけやりたくないと思っています。

 

 

*この問題は、齋藤・降旗・稲葉・稲垣・伊藤の連名で管理者へ質問状を提出しています。

*これまでの経過・報告は、市民改革クラブの活動報告をご参照ください(私のHPから)。
平成27年 7月23日発行 7月の消防議会と活動報告 (ケジメつけ出直しを!)
平成27年 4月9日発行 3月議会活動報告 (告訴取り下げは前市長の指示で)
平成27年 1月12日発行 12月消防議会活動報告 (消防魂を傷つける)
平成26年 7月28日発行 議会活動報告・7月消防議会号 (有力政治家の影も)
平成26年 6月26日発行 6月議会活動報告 (救命士暴行事件)