さくら切るバカ、梅切らぬ……

今年、2月15日から2月27日の間、『さくら通り』沿いの桜の剪定が行われました。
JA埼葛の農協ファームの前から前新田の旧第1給食センターの手前まで、枝がバッサリと落された。

「二郷半用水」と「木売り落し」の間に植えられた桜の木は、勝ち橋まで数キロ続き、見事な景観をつくっており、桜並木は市民の楽しみと誇りの一つです。
出来る事なら、ドブ川のようになっている、「木売り落し」をきれいにして、親水式の小川の公園として桜を楽しみたいと望んでいる市民は多いと思います。

小さな岩の間を流れる水は澄み、心地よいせせらぎの音を作り、吉川にいる小魚が泳いでいる。子どもたちがじっとその様子を見入っている。
毎年、春には水面に向かって伸びた桜の枝。

ブラブラと歩いたり、公園で一休みしたり。一人でも・家族や友人・仲間達と、思い思いに楽しむ桜並木。
将来、そんな、『さくら通り』にしたいと私も夢見ていました。
しかし、枝をバッサリと切ったため今年は、満開になったさくら通りの景観が今までとは変わってしまいました。

市内の造園業者に、剪定を発注したのは道路公園課。
担当の話では、『道路と歩道の空間(空中確保)と枯れ枝(虫食い)除去のため行った。』と言っています。

強風等で枝が落ち、通行者や車両の被害を未然に防止するため、また、信号機や標識等の視認を妨げないようにするための剪定だとしています。
その基準は、歩道が2.5m、車道が4.5mだそうです。

通行する人や車の安全確保という観点から行う剪定ですが、切った部分を見ると、歩道や車道の上部だけではなく、「二郷半用水」と「木売り落し」の上部まで切られています。
太い幹の部分から切られています。あそこまで切る必要があったのか? 。分かりません。

それらが全て、虫食いによる枯れ枝除去に当たるとは考えられず、また、用水や河川の上まで枝を落とす理由があるとも思えません。

管理上、やらなければならない仕事だとは思いますが、今回の剪定は必要以上に伐ってしまったのではないでしょうか。剪定基準と作業上の注意点や配慮について、具体的な指示・確認が十分にされていなかったように感じます。
市民の思いや生活への、「想像力」が不足していると思わさ゛るを得ません。

菜の花と桜のコントラストも美しいと思いますが、桜の枝が水辺へ向かって伸びている様子は、何とも言えぬ趣がありいいものだと思います。