夏の終わりに

この間まで午前4時には明るくなっていたのに、最近は5時頃まで薄暗い。

早朝からけたたましく鳴いていた蝉が、随分とおとなしくなった。蝉に代わり虫たちの声が大きくなり、一日一日と秋へ向かっている様に感じる。

今年の夏はあまり暑さを感じなかった。この数年、アイスノンを2つ重ねて枕にしたり、水枕に氷を入れて寝ていたが、今年は2~3度しか使わなかった。

「熱帯夜」で眠れない日や、家中のどこを触っても熱いという日はなかったように思う。

吉川に移り住んで四半世紀、エアコンの無い(車もない)生活を続けている。
『無理をしない方がいい』『痩せ我慢もほどほどに』と言われることもあるが、自分ではクーラーに当たらない方が身体によいと思っている。

時々、『高齢者が熱中症で亡くなった』という報道がされることがあります。
「クーラーが部屋に設置されていなかった」とか「電気代を節約するためにクーラーをつけていなかった」ことが原因のように伝えられますが、そうは思いません。

暑いときに汗をかき、寒い時にブルブルと震えたり鳥肌が立つような環境に身を置いていないことが原因だと思います。体温の調節機能が衰えたからではないでしょうか。
そして、水分を取ることを忘れた為だと思います。

食事の時は勿論、10時や3時にお茶を飲む。寝る前と目覚めの水分も大切だと思います。

人間の長い歴史の中で身に付いた、暑さ・寒さに対する適応能力は相当なものだと思います。しかし、その機能を使わなければ、少しずつ低下していくのは当然かもしれません。

どんな能力も使わなければさびついて行きます。1ヶ月寝たきりでいれば、歩けなくなります。