市史編さん委員会

2月9日(木)、市民交流センター「おあしす」で市史編さん委員会が開かれました。

議事は『吉川市史通史編2』の発刊についてと市史編さん事業で収集した資料及び移管公文書等の保存と活用について(答申案)の検討協議です。

通史編2の発刊を決議し、答申案については一部文言の追加と修正整理することを決定し終わりました。

平成8年の市制施行に合わせ市史編さん事業がスタートし、20周年記念の節目である今年度、事業が終了します。
平成14年3月に、『旭地区の民俗Ⅰ』を発行しこれまでに12冊が出されました。今年3月に発行予定の、『吉川市史通史編2』を入れると、市史本編7巻・市史調査報告書4冊・市制施行記念誌(10・20周年)2冊の計13冊になります。

全てを読んではいませんが、『旭・三輪野江・吉川地区の民俗』や『吉川市史民族編』等を読んでいると、興味深い内容で引き込まれてしまいます。
地域の成り立ち、特色、農業と商業、人々の暮らし、祭り・行事、川との関わり等々、当時に思いをはせることが出来ます。時の経つのを忘れてしまいます。

市史編さん事業で収集した資料は合計で32,758点に及びます。旭・三輪野江・吉川役場等の公文書9,315点、諸家文書11,015点、新聞資料8,789点、県行政文書2,763点、写真資料876点です。

、諸家文書(しょけもんじょ)には戸張家や川藤文書等、市内の旧家から提供された貴重な資料も含まれています。今後はこれらの資料の整理・目録化を進め、資料の活用に向けた取り組みが課題となっています。

答申案では今後の対応について、組織の見直しをはじめ市史及び資料の情報発信、郷土資料館や地域文書館の整備・拡充を提言しています。
要は収集した資料の散逸を防ぎ、市民への公開そして保存・活用を図るかという事です。

市史や資料が教育現場や市民への情報発信に役立つ形で使われることが、郷土への関心と愛着に繋がると思います。また、これからの、『まちづくり』の貴重な資料として活用できるのではないでしょうか。

20年にわたり、市史編さん事業に関わって来られた方々のご苦労に感謝致します。

*また1日遅れての更新、申し訳ありません。