県議会議員選挙

統一地方選挙の前半戦である県議会議員選挙が12日行われ、即日開票の結果、松澤 正氏の当選が決まった。
戸田かおる候補10,750票、まつざわ 正候補13,351票でした。
投票率は伸び悩み、吉川市で33.91%、松伏町は25%(推定)で、過去最低となった埼玉県の37.68%(前回39.54%)をさらに下回る結果となりました。

もともと県議会議員選挙は、身近な市町村議員選挙や華々しく報道される国会議員選挙と比べ地味な選挙だと思いますが、それにしてもあまりの関心の薄さに驚かされます。

県議会は議員にとって、国会議員や市町村の首長になるための待機場所、準備期間のようになってしまっているのではないでしようか。また、市民から見ると、なにをやっている所なのかよく分からないように思います。

暮らしに係わるほとんどのことは、市町村行政です。国としての基本的な方向性、政策、法律等は、その時の政権、国会で決まります。市町村と国の間にある県の存在、必要性については、現在の47 都道府県でよいのかどうか問題にされています。行財政改革が叫ばれるたびに、道州制の議論が繰り返されます。本来、都道府県の果たす役割はあると思いますが、北海道や沖縄等と違い首都圏に隣接した県や大都市などはその必要性をあまり感じられないのではないでしょうか。大阪市と大阪府の二重行政、ムダ・非効率な関係は象徴的だと思います。

県議の議員報酬は高く、政務活動費だけでも年間600万円もあります(吉川市議の報酬よりも多い)。しかし、やり甲斐や面白さ、達成感は市議や首長の方がはるかに大きいと思います。市議の仕事は市民の暮らしと直結しています。市民と直接繋がっており、悩みや喜びを共有できます。一方、首長は一国一城の主的な要素があります。まちづくりを進めて行く中で、まちの風景が変わり市民の雰囲気も変わってきます。それが仕組みや形になります。まちも人も変えていく、やり甲斐のある魅力的な仕事ではないでしょうか。目標にしている議員は多いと思います。

以前中原さんと市長選挙について話した時、県議より、『首長の方が、やり甲斐や面白さ、達成感ははるかに大きい。市長選に出たら』と勧めたことがあります。本人も県議になった早い段階で、より市民に近い所で働きたい、役に立ちたいと思っていたようです。

県議選の前、私が県議選に出るのでは?との問い合わせを新聞社から受けました。また、以前議員をされていた方たちからも同じことを聞かれました。中原さんが市長選に出るということで、だれが中原さんに代わって県議選に出るのか分からなかった中で、そんな話が出てきたのかもしれません。

県議についても、『出来るだけ政治の垢にまみれていない方がいい。しかも、女性で若い方がいいのでは』と常々言っていましたが、まさか、戸田かおるさんを候補にするとは思いもよりませんでした。戸田さんのお母様は以前から知っていますが、戸田さんについては、それほど存じ上げていません。そんな中で、戸田かおるさんを支持したのは、松澤 正さんが候補者だったからに他なりません。私としては、『あり得ない人』です。今でもそう思っています。

戸田かおる候補10,750票、まつざわ 正候補13,351票。戸田さんは善戦したと思います。今まで吉川の中でとりたてて活動をしていた訳でもなく、知名度があった訳でもありません。ただの子育て中の主婦、ヤンママです。そんな彼女が、2,600票の差でした。あと1,300票で並び、1,350票上積みしていたら逆転勝利。恥ずかしいくらいの低い投票率が、数パーセントアップしていたら完全に勝っていた戦いだったと思います。

松澤さんは、吉川の自民党代表で市議会の元議長。吉川生まれの吉川育ち。地縁・血縁に連なる方々も相当多い。そんな方が、13,351票。圧倒的勝利とは言えないと思います。彼のことを昔からよく知っている方々は、松澤候補に投票したのでしょうか。疑問です。

とはいえ、選挙は勝たなければダメなんです。当選と落選の差は天と地の違いです。一度の落選で、志をなくすようならやめた方がいいと思いますが、これから4年間、市内をくまなく歩き、多くの市民と向き合い、吉川の現状を把握し将来の姿を描く。そんな活動を真面目に実践していけば、戸田さんは次、必ず勝てると思います。

『捲土重来を期する』。しかし、政治は一瞬先は闇の世界。以外と出番は早いかも知れません……。

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