先程、エレベータ(EV)リニューアル専門部会が終わりました。
今年の3月から始まり、今回で5回目です。委員8名と現在の管理組合三役が構成員です。
管理組合から要請を受け、1月から準備を始め、エレベータ(EV)リニューアルについての答申をする専門部会に参加することになりました。
早いもので来年、マンションに移り住んで30年になります。
管理組合の理事長や大規模修繕委員会の委員長等をやったことから、EVリニューアル専門部会のメンバーに選ばれました。
若く元気な方にお願いしたいと思いますが、入居して30年もたつと、私と同じに定年を迎え再雇用も終わった方が多くなりました。現役で仕事をしている方が少ない感じです。EVの専門家はいませんが、建設会社や機械関係の会社で仕事をしてきた(している)方もおり、それなりに幅広く議論をしています。
5台あるEVを6,000万円~8,000万円かけてリニューアルする工事です。
首都直下型地震が心配される中、地震や停電時の「閉じ込め」対策や、工事をする8日間から1ヶ月の間EVが使えない生活にどう対応するかを始め、全てを新たにするのか、部分的に改修するのか、メーカーの違い(優位性)と工事費の削減方法等、調査・検証すべきことが多くあります。
また、今使っているEVの部品供給はいつまで続くのか、「既存不適格」と管理組合の責任についても、明らかにしなければなりません。
さらに、310世帯の住民へ現状と課題、対応策を分かりやすく伝え、意見を聴取することも必要です。
居住者の高齢化が進む中、最小の費用で「安全」と「安心」を確保しなければなりません。
「安全に使える間は最後まで使うべき」と「より安全で安心なEVに」という考え方の中で、議論はまだしばらく続きそうです。
そういえばかつて百貨店を作った時、三菱と日立のエレベータ・エスカレータを大量に発注したことがあります。
メーカーから、出来上がったので工場へ来てください。「翌日はゴルフですか、釣りにしますか」と聞かれました。
残念ながら忙しくて、行く時間が取れませんでした。
【6/30日追記】 市の事業と同じで、必要性と有効性を検証しています。本当にやらなければならないことなのか、いつやるのか、どんなやり方をするのか。そして、どれ程の効果が期待されるのか(日々の生活のなかでの快適性)です。さらに、安全性や法的な視点、資産価値の維持という側面からの検討も必要になってきます。
同時に、居住者の思い、期待があります。30年近く経ち、いずれ近いうちに直さなければならないのだから、早く進めてほしい。工事期間中はEVが使えなくなるので、身体がまだ動くうちにやってほしい。また、マンションは年数がたつほど修繕にお金がかかる。この先3回目の大規模修繕を考えると、出来るだけ出費を抑え、修繕積立金を貯え大切に使ってもらいたい等の声です。
必要性・有効性等の「理屈」だけでは判断できないところが、難しいところです。