株主総会

株主総会のシーズンです。
6月の3・4週に開催日が集中しています。
一時は総会屋対策で、同じ日に集中していたこともあったと思いますが、最近はそうでもないようです。

初めて株主総会の応援に駆り出された時はビックリしました。
「議決権行使書」を持たずに会場へ入ろうとする「総会屋」を阻止する担当でした。

総務部の係長が「総会屋」になって、怖いことを言いながら我々の制止を振り切ってエレベーターへ乗り込む迫真の演技でした。
阻止できないと、「身体でぶつかれ!真剣さがない」等と怒られ何度も練習をしました。

総会が終わると、普通の弁当の3倍位高そうな「豪華弁当」をいただきました。就業後には、担当課の打ち上げ会にも呼ばれました。

当時は担当課として、株主総会を短時間で無事に終わらせることが重要業務の一つでした。
その後も毎年、株主総会の応援業務につきました。主な仕事は受付です。「議決権行使書」を確認し、エレベーターホールを案内。終了後は、お帰りになる株主へお土産(会社名のロゴが入ったタオル)をお渡しました。

年々、「総会屋」さんの出席は少なくなり、私が退職する頃にはほとんど来なかったと思います。緊迫したこともありましたが総会屋対策に係わる詳細は、古い話とはいえ控えた方が良いと思いますのでここでは割愛します。

困ったことは、元社員(OB)株主への対応です。

「株主への対応は全て同じ」が原則ですので、先輩であっても挨拶や話をすることは出来ません。

ほとんどのOB株主の方々は在職中、それなりの役職につき活躍をされた方ですので「俺のことは知っているだろう」「元気にやっているか?」という感じで話かけてきますので、その対応には気を使いました。

毎年、元いた会社の発展と今後の計画を確認するのが楽しみな様子でした。企業年金もしっかりともらえた世代の人達ですので、悠々自適感に満ちていました。

会社によっては株主総会を都心のホテルで開催し、開始前にお茶と軽食を提供していたところもありました。当日、出席者へのお土産配布はほとんどの所でやっていたと思います。

今では、●当日ご出席の株主さまへのお土産のご用意はございません。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。と召集通知に書かれています。

時代は変わっています。