3月定例会が始りました

2月24日(水)、本会議で市長より議案の上程と令和3年度「施政方針」が示され、26日(金)には、施政方針に対する「代表質問」が5会派より行われました。

「施政方針」と「代表質問」の内容は、市のHPに掲載されています。また、その様子は議会のインターネット中継で、LAIVと録画で見ることが出来ます。*録画の映像は実施日の4~5日後になります。

年々長くなる「施政方針」ですが、それだけ言いたい事や思いがあるのだろうと思います。

以前にも書きましたが、歳を重ねてきても『自分の考えや思いを、短い言葉で相手の心に届けるのは難しく、そうしたいと努めても上手く出来ません』。ことある度に悩んでいます

おそらく私の場合は、思いを的確に伝える語彙の不足と内容そのものに、「共感」を得られていないのだと思います。

そんな私が密かに令和3年度「施政方針」に期待していたのは、まず市民に対し、●コロナ禍のこの1年、感染症への不安と一部の行政サービス低下で不自由な生活を強いることになったことをお詫びする。また、ソーシャルディスタンスや不要不急の外出自粛等の協力に対し感謝したい。●働く機会の減少や失業で生活に支障が出ている人たちの存在を理解しており、今年も出来うる限りの支援を行なう。

2点目は、●「日常」生活を取り戻すための「ワクチン接種」を最優先事項として全力を尽くす。市民の理解と協力を得て何としてもやり遂げたい。接種の判断に必要な正しい情報提供と安全対策に万全を尽くす。まもなく始まる「ワクチン接種」へのご協力を切にお願いする。

3点目は、●困りごとは、1人で悩まず私たちに相談をしていただきたい。「支援」のための情報を最も持っているのは市役所。1人1人にしっかりと寄り添う覚悟がある。そのために市役所があり、一緒に解決への道を探りたい。

4点目は、●社会の変化に対応した「まちづくり」を進めて行く。総合振興計画をはじめ各種事業の見直し・修正を行う。「コロナ感染症」という未知との遭遇の一年を通じ、市民の働き方・暮らし方は変わりつつある。当然、これらの変化は意識と行動に影響を与え、市への期待や新たなニーズが生まれてきている。これらをしっかりと捉え、「住んでよかった・これからも住み続けたい」と思える「吉川市」を、市民とともに創っていきたい。と伝えてほしいと考えていました。

貴方が市長として「施政方針」で話すとしたら、どんなことをどのように伝えるのでしょうか。



「戦争」というたとえ

一昨日の新聞に、【新型コロナ 「戦争」というたとえ】が掲載されていました。

新型コロナとの闘いを、「戦争」というメタファーについて考える、として『似た構造 大戦略をもとに作戦を』に対し、『根絶より共生を 問題は社会に』と考える学者の主張が書かれていました。

読み終わって、「戦争」というメタファー(隠喩)を考えるというより、「新型コロナウイルス」に私たちはどう向き合うのか。を考えるため特集記事だと思いました。

もっと素直に、「新型コロナウイルス」にどう向き合うのか、と表現した方が良いのでは。聞き慣れない、メタファー(隠喩)という言葉をなぜ使ったのだろうかなど、いろいろ考えてしまいます。

これまで人間は天然痘やペスト、スペイン風邪などの感染症と戦ってきました。根絶出来たウイルスは天然痘だけだと言います。

当時の人にとって、新たな感染症との対峙は、「未知なる遭遇」だったと思います。

ウイルスや細菌は、人類の歴史よりもはるか遠い昔から地球上にいました。空気のない所で生存する嫌気性細菌もその一つです。
人間に感染して病気を引き起こすものや、私たちの身体を助けるものもいます。
まだ現れていないウイルスや細菌はどれ程いるのか分かりません。

今、私たちは目の前の「新型コロナウイルス感染症」に対し、ワクチンと抗ウイルス剤で戦っています。

どの位の時間がかかるのか分かりませんが、やがて免疫を獲得して感染拡大は収束し、インフルエンザと同じような病気の一つとなると思います。

私たちの「大先輩」と共生していくことになります。

後任には「安倍前総理」を

「私の不適切な発言で大変ご迷惑をおかけした。会長を辞任いたそうと思っております」。
2月12日(金)午後、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会評議委員会と理事会の合同懇談会の冒頭、森喜朗会長は出席者に対し改めて謝罪し、会長を辞任しました。

「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかる」等の発言は、日本そして世界中から強い非難を浴びました。

女性はもとより、スポンサー企業やボランティアからも。IOCには、「オリンピックの精神に反する」とまで。加えて、森氏が元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏へ後任への就任を要請し、事実上後継者を指名したことが問題視されました。

女性蔑視発言は、日本の「男女格差」解消が進まない背景と現実の姿を世界に発信し、後継者選びの「密室人事」は組織委員会の「ガバナンス」の無さを明らかにしました。

組織委員会をはじめIOCそして政府と東京都。これまでのバタバタした対応からは、現状認識と視点のズレを感じます。

今頃になって、「会長には女性や年齢の若い人が相応しい」という菅総理の発言がありましたが、組織委員会での会長選びでは、どんな議論を通じて森さんが選ばれたのでしょうか。また、オリンピック精神をどのように具現化する大会にするのか等は、どんな議論を経て確認されたのでしょうか。

「密室人事」も「女性がたくさん入っている……」発言もそれを許してきた組織委員会の土壌があるように思います。

今、政府は東京オリンピック・パラリンピックを「コロナウイルスに打ち勝った記念すべき大会」とするため、「ワクチン接種」を急いでいるように思います。

「ワクチン接種」は感染拡大を収束させるためのもので、オリンピック・パラリンピック開催のためにやるのではありません。たとえ国内での感染が収束に向かったとしても、それは世界(人類)がコロナウイルスに打ち勝ったわけではありません。オリンピックは1国だけで開催できるものではありません。

発想も視点も相当ズレていると思います。国・都・組織委員会は、日本と世界の現状を見ていないというより、見ないようにしているとしか思えません。

私は、東京オリンピック・パラリンピック大会は中止すべきと考えます。1日も早く結論を出すべきです。だれの為に何のために開催するするのか分かりません。

最終的にどうなるのか分かりませんが、後任の会長には「開催」と「中止」のどちらになっても対応できる方が相応しいと思います。

2013年9月7日のIOC総会で、2020年夏東京オリンピック・パラリンピック大会が決まりました。

招致に努めた当時の首相は安倍総理でした。安倍前総理が適任だと思います。




ワクチン接種体制の整備

2月4日(木)、全議員を対象に「新型コロナウイルスワクチン接種」の説明会が開かれました。

2月1日付で設置された「新型コロナウイルスワクチン接種担当チーム」統括責任者の健康長寿部長より、
【Ⅰ接種体制】 1国、都道府県、市町村の役割分担 2接種体制整備・接種実施経費見込み(2/5臨時議会での補正予算の主な項目)3接種券(クーポン)・接種済証 4接種場所 5接種順位見通し・スケジュール目安

【Ⅱワクチン】 1ワクチンの特性 2ワクチン配分方法のイメージ 3ファイザー製ワクチン ①流通体制 ②医療機関等での保管・取り扱い

【Ⅲ接種方法・接種会場等】1接種方法と接種会場(地域集団接種・個別接種・施設巡回接種・訪問接種)2当日の流れ

【Ⅳワクチン接種後の副反応等に対する医療体制り確保】

【Ⅴ予防接種健康被害救済制度】について概略の説明がありました。

翌5日(金)臨時議会が開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種事業94,956千円の補正予算を審議し、全員賛成で可決。

前日に接種事業の概略説明を聞いているためか、質問者は私1人だけでした。
94,956千円の内訳内容を項目別に確認するとともに、81,393千円が「繰越明許費」そして318,780千円が「債務負担行為」として計上されていますので、その理由や根拠を確認しました。

今回の補正予算は令和2年度の補正ですので、今年の3月末までに執行するのは、非常勤職員(会計年度任用職員)の報酬や予防接種委託料の一部(医療従事者分)です。それ以外は次年度(令和3年度)での執行となる可能性が高い為、繰越して使えるようにしています。 * 最大で85.7%を繰り越して使えることになります。

318,780千円の「債務負担行為」の期間は令和3年度です。3月下旬から実施予定の高齢者や一般市民が受けるワクチン接種の委託料です。
73,000人の市民の内、3,000人の医療従事者を除いた70,000人分です。
16歳以下の市民も対象に、全員が受けた場合に必要な費用です。
ちなみに、ワクチン接種1回の費用は2,070円+消費税=2,277円。一人で2回接種しますので4,554円かかります。全額国庫負担です。

いよいよ、吉川でもワクチン接種の準備が動き出しました。

*またまた、ブログの更新が遅れて申し訳ありません。2月5日臨時議会終了後から、12月議会報告(いとう・いながき)をポスティングしています。