蝉が鳴かない!

今朝は蝉が鳴かない。

いつも朝の4時ごろから鳴く蝉が、今朝は鳴いていない。そういえば昨日も鳴いていなかった。

ミンミンゼミやアブラゼミの鳴き声が聞こえてこない。5時頃に家を出てレイクタウンに向かった。途中聞いたのは、『ジィー・ジィー』や『リー・リー』という虫の声だった。

レイクタウンの調節池は、風を受けて小さな波がピチャピチャと音をたて、小魚が盛んにはねていた。心地よい風を受けて歩くのは爽快であまり疲れを感じない。一周2km余を早足で歩いたら20分ほどだった。続けて歩いてみたらやはり20分だった。ジョギングをする学生やサラリーマン風の男性。高齢の夫婦や犬の散歩、オジサン・おばさん、そしてOL等、いつもの土曜日と変わらない散歩光景だった。そうしているうちに、黒い雲がだんだんと空を覆い、明るいところが少なくなって7時頃には風もさらに強くなってきた。

帰り道コンビニでコーヒーを飲みながら、次々と車でやってきて買い物をする人達を見ていた。土曜日だが、仕事に出かける途中に立ち寄った人がほとんどで皆、急ぎ足。コンビニの100円コーヒーは意外と美味しい。マクドナルドやミスタードーナツを越えていると思いながら、進化し続けるコンビニのこれから先の展開を考えようと思ったがやめた。

随分昔だが「就職試験」を受けた頃、スーパーやコンビニの求人も来ていた。映画会社の「大映」は知っていたが、スーパーダイエーやイトーヨーカ堂はまだあまり知られていなかった。スーパーは急激に成長・発展したが、現在は百貨店と同じく構造不況業種になってしまった。そして、スーパーの子会社だったコンビニが生き残り、成長し進化し続けている。40年余りでこんなに変わるとは思いもよらなかった。多くの人々の生活、時代が変わった。変化のスピードが速く、先のことはなかなか分からない。

8時前、突然雨が降り出した。一時だが、先が見えない位激しい雨だった。トリプル台風の影響か、不安定な天候が続いている。

明日は市制20周年記念のイベント。「いくべ~よし!川まつり」は開催できるだろうか。これまでの準備に係わった方やこの催しを楽しみにしている参加者のことを考えると、何とか実施できればと思う。しかし、悪天候や中川の増水により事故が起きては困る。明日のことは分からない。

今朝から鳴いていない蝉は、この雨を予測して安全な所でじっと身をひそめていたのだろうか。

「全国政策研究集会」

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大学道り

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東キャンパス

「全国政策研究集会」へ参加してきました。今年は東京の多摩・国立市の一橋大学で開催されました。

昨日19日(金)は13時から基調講演、「地方自治ってなんだ~立憲主義と自治体~」講師は木村草太(首都大学東京教授)さん。14時30分~てい談「地方自治と地方創生」。上原公子(元国立市長)さん・阿部裕行(多摩市長)さんと保坂展人(世田谷区長)さんです。16時15分~18時15分は分科会。私は「法施行1年、生活困窮者自立支援法の実践報告」講師青木康二(グリーンコープ生活協同組合ふくおか)を選びました。

各セッションとも講師の話の後、全国から集まった地方議員と一般市民が質疑応答や意見交換を行います。いろいろな質問や意見が出てオモシロイ時間です。出席者は100人を超えていたと思いますが、初めて参加される方が多かった研究集会でした。

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木村草太さん

 

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左から上原さん・阿部さん・保坂さん

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青木さん

今日20日(土)は、分科会が9時30分~11時30分まで。私は『「地方創生」競争に踊らされずに、豊かな暮らしを実現する道は?』に参加。講師は日本総研上席主任研究員の藤波 匠さんと社会学者の新 雅史さんでした。その後、11時45分~全体会を開き解散となりました。

初日の夜には参加者の交流会、「地産地消レセプション」が開かれます。毎回それぞれの市や町の特産品や名産品を持ち寄り、飲んだり食べたりして懇談します。議会や市の様子そして取り組んでいる課題や悩み等、本音で話すことが出来ます。19日(金)18時45分からでしたが、「吉川市国民保健運営協議会」が19時から市役所であったため、今回は参加出来ませんでした。また、参加者は全国から集まりますので、オプショナルツアーがあります。18日が小金井市の環境配慮型施設と地域の寄合所の見学、19日は立川市の砂川・立川基地をめぐるツアーでした。

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参加者(全体での会合)

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会場(マーキュリータワー)から市内を望む

首都大学東京の木村草太さんの話は、以前から聞いてみたいと思っていました。昨年の安保法制審議が行われている頃よくテレビで拝見しました。話す内容も話し方も含め「ただ者ではない」と感じていましたが、実際にお話しを伺うと、ユーモアのセンスに溢れたシャープな方だと思います。今回の話の中で特に印象深く思ったのは憲法の使い方についてでした。

「辺野古基地建設問題」等、地方自治の現場で憲法を使うことです。辺野古移設の法的根拠の不十分さは、憲法41条、92条、95条から出てきます。内閣だけで移設を決定することは、出来ないのでは?という疑問、問題です。

41条は、国会は、国権の最高機関であって、「唯一の立法機関」。92条は、地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいてこれを定める。95条では、一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない、とあります。

外交・防衛は国の権限であり地方自治体は関係ないと思われていますが、やるからには、辺野古基地設置法の制定が必要であり法律事項として進めるべきという考え方です。

辺野古問題の経過をみると、2005年日米安全保障協議委員会で『普天間代替施設を設置する』ことを発表。2006年5月、小泉内閣が『普天間飛行場のキャンプシュワブへの移設』を閣議決定。2010年5月、鳩山内閣は閣議決定で、『キャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置することとし、必要な作業を進めて行く』としました。2012年4月、日米安全保障協議委員会で、『キャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置することが計画されている普天間飛行場の代替施設が、引き続き、これまでに特定された唯一の有効な解決策であるとの認識を再確認する』旨の共同発表がされました。

しかし、どれも法律に基づいたものではありません。安全保障政策を進める上で自治権を制限することになれば、それはやはり憲法をはじめ法律に基づきやるべき事柄です。このことを国会で与野党議員はしっかりと議論し、マスコミも「本質的」な問いかけと確認をすべきだと思います。木村草太首都大学教授は、国民は憲法を通じて、国家機関にどのような権限を与えているのか(統治機構論) 、「辺野古基地建設問題」は内閣だけで決定して良い問題なのかが問われている、と指摘しています。「立憲主義」の問題でもあります。

 

日本総研の藤波 匠さんの話もスゴイ内容でした。今年2016年4月に出された『人口減が地方を強くする(日本経済新聞社)』に書かれている内容の裏付けデーターを中心に説明をされました。 少子高齢化・過疎・限界集落・コンパクトシティ・一極集中等、の理解を「人口動態」から分析して、実際に起こっている状況を正しく認識したうえで今後の方向を示すものでした。

新聞に書かれていることやテレビそして政府の流す情報についても鵜呑みには出来ません。実際起こっている状況を再度自分の目で確かめ、自分で考える事の大切さを改めて知らされた分科会でした。同時に、根拠となるデーターをしっかりと確認することの必要性を感じました。RESASの活用なども課題だと思います。

*昨年度の「全国政策研究集会」は兵庫県の姫路市での開催でした。2015年8月23日(研究集会)・8月29日(号泣議員から進んだ県議会改革)のブログをご参照ください。

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藤波さん

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データ

 

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JR国立駅

高水三山(たかみずさんざん)

高水三山へ初めて行ったのは、20年位前でした。
サラリーマン時代の休日に奥多摩へ行っていた頃、初めて登ったところです。

突発性難聴になり大学病院で治療を受けましたが、元には戻りませんでした。ステロイド系の薬を飲みましたが、7~8割の回復で、低い音が聞こえなくなりました。

どちらの耳か忘れましたが、今でも健康診断の聴力検査で、「所見あり」と出ます。

奥多摩へは毎週水曜日に行っていましたが多摩川のほとりで一日中、川の流れを見つめ、せせらぎを聞いていました。
1年近く続けていましたが、ある日山にでも登ってみようと思い立ち、登ったのが高水三山でした。

ガイドブックには、『戦畑(いくさばた)から高水三山を縦走する初心者でも楽しめる人気コース。奥多摩入門の山として初心者にも手軽なコースで下山後の楽しみも』とありました。
初登山の時、軽い気持ちで駅を出て登山道に入るまでの20~30分歩いただけで息苦しくなり、今日は体調が悪いので帰ろうと思いました。しかし、何んとか歩いて御嶽の駅へたどり着きました。

それから2~3年間通いました。同じコースですが四季の変化があり、毎回新たな発見があるところです。落ちた「ドングリ」がどのように芽を出すのかを見つけた場所でもあります。

高水山・岩茸石山・惣岳山の三山は750mほどの低い山ですが、春夏秋冬を感じることかできます。新緑の季節もいいですが、秋には木の葉のそよぐ音や、冬に霜柱を踏みしめる音が心地よく感じられます。

1月・2月は、一人駅を降りて登り下山するまで全く人と会わないこともあります。乾いた落ち葉と霜柱そして雪を踏み、自分の吐く息、鳥の鳴く声、風の声の中をただ歩く「山頭火」の世界です。

突発性難聴の原因はよく分からないようですが、自分では、『人と話をしたくない、他人の話も聞きたくない』ことが原因だと思っています。
話したくない・聞きたくないという思いが、身体が自ら防衛しているのではないかと思います。

人間の身体は上手くできていると思います。気持ちでは負けていないと思っていても、身体は「休みなさいと」命ずることが時々あります。

会社の同僚、上司、部下そして妻や子ども達の声まで、「聞きたくない」と閉ざしていた心と身体が、自然の中に身を置くことでゆっくりと回復し、生きる力が湧いてきたのだと思います。

出来れば今日か明日、高水三山へ行こうと思います。

*追記

昨日8月14日(日)、高水三山へ行ってきました。今年初めての登山です。

旧盆の日曜日、山ガール・おじさん達・家族連れで山は賑やかでした。午前中は曇天で山登りには良い天気でした。昨年も1度(どこの山かは忘れました)行きましたが、久しぶりでしたので結構きつく、特に最初の高水山頂までがしんどく途中ハアハアしました。コースは分かっているのですが目標となる所までが長く感じ、距離感が違うように思いました。

日頃、朝の散歩で10km程度は歩いていますがやはり平地と山は違います。

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青梅線

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駅前線路脇

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登山道入り口

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常福院(高水山山頂下)

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高水山山頂

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山頂793m

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山頂756m

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青い神社

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御嶽駅から

 

「平和のつどい・戦没者追悼式」

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今日8月6日(土)午前10時より12時まで、市民交流センターおあしすで、「平成28年度平和のつどい・戦没者追悼式」行われました。

戦死された方の遺族や関係者をはじめ市民の皆様、総勢160名が出席されました。行政からは、市長・副市長・部長、議会関係者は県議と市議が出席しています。私も9回目になります。

戦没者追悼式は、①国家斉唱 ②市長の式辞 ③全員で黙とう ④追悼の言葉(市議会議長・県議・遺族会会長)と続き、最後に出席者全員による献花で終了しました。

平和のつどいは、「吉川市平和都市宣言」の朗読と「平和の歌声」は昨年と一緒で、宣言の朗読は中央中3年生3人(昨年は南中?)平和の歌声は吉川混声合唱団でした。今年から新たに映画上映と語り部による講演が加わりました。原爆投下後の長崎市内の映像と講演「原爆の悲惨さを知り、平和の尊さを知る」。小学生の時長崎で被爆した久保山さんが、昨日のことのように語る内容でした。実際に体験された方の話だけに、訴える重さを感じました。

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式辞 中原市長

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献花の様子

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吉川でも年々戦死された方の配偶者も少なくなり、その家族の高齢化も進んでいます。本当の戦争を知る世代がいなくなってきました。吉川から出征し戦死された方は400柱を超えると聞いています。当時の人口を考えると、大変な戦争だったと思います。

 

先日、難民(イラク?)として日本で生活している女性の方の 話(TV放映)が印象的でした。

『戦争というと、銃を持って戦っていると思われるでしょうが、実際は違います。読みたい本が読めなくなり、言いたいことが言えなくなる。そして好きな所に行くことも出来ません。新聞や放送も、本当のことを伝えなくなる。それが戦争です。』と言っていました。

きっと、あっという間に世の中の空気が変わってしまい、戦争遂行の邪魔になることは全て排除される社会になると想像できます。

自由と民主主義の国アメリカで起こった、9.11後のイラク戦争に向かつた時の状況を思い起こすと、妙に納得できます。

2001年9月11日ニューヨークマンハッタンの世界貿易センタービル(ツインタワー)に航空機が突っ込み、ビルが崩れ去った映像は衝撃的でした。同時多発テロで3000人を超える方が亡くなりました。

2001年9月、テロへの報復としてアフガニスタン戦争が始まり、2002年1月には『イラクは悪の枢軸、核の脅威がある』とイラク非難を行い、2003年3月19日米英がイラク空爆を行いイラク戦争が始まりました。この間のアメリカ議会、マスメディアそして市民も、『戦争に反対するのは非国民』一色に染まっていました。戦争に反対したり疑問をはさむ人々には地域・国中からバッシング起こり、職を奪われた人もおりました。恐ろしいことですが、狂人の中の正常者は「異常者」とみなされます。

今日8月6日は、広島が被爆71年となる「原爆の日」を迎えます。

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被爆体験を語る久保山さん

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吉川混声合唱団