『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。』
投票率42.69%と低い中、女性候補7人全員当選。最大会派だつた自民党は、現職4名が落選。8名から4人に半減しました。
自民4・共産4・公明3そして「市民の会・無所属9」の新たな吉川市議会が生まれます。
『市民派・無所属』が最大会派となる全国でも珍しい議会となります。
「市民の会・無所属」の会派がこの力をどの方向に持って行くのかで、吉川は大きく変わると思います。
以前のように、自己の利益を求め党利党略で権力を行使し、数の力で乱暴な議会運営を行うようなことは勿論ないと思いますが、どのような『スタンス』に立ち何を目指すのかが問題です。
議会の中や、市長との関係、立ち位置によって本当に市民の方を向いた議会として、市政を変えて行けるかどうかが 問われていると思います。
市長与党的立場で中原市長を無批判で支え、小さな名誉やポスト等の利権に惑わされるのであれば、それは本質的に以前と変わりません。議会と市長との関係は言うまでもなく、二元代表制の下、信頼と緊張関係の中、多角的な目で議論を尽くし、市民の幸せに繋がるまちづくりを進める事です。親分・子分の関係ではありません。
新人議員4人を含めガラス細工のような集団を、地方議会の新たな時代を創っていく「先駆け」とすることが出来るのか、民主党政権のようなものになるのか、難しいかじ取りが求められています。
自民党現職4名の落選は、吉川の新たな時代を感じさせます。
また私の経験から言うと、『自分に起こることはほぼ己に起因します。』『自分がやったことは必ず帰ってきます。』しかも悪いことは、『幸せの時や最も来てほしくない時』にやってきます。
予想もつかない驚く結果となった今回の選挙。
神の、『絶妙なさじ加減』と言うほかはありません。