3月Ⅰ日、昨年より12日遅い「春一番」。強い南風が吹き、関東地方にも春が来ました。東北や北海道では、「数年に一度」の猛吹雪となりました。
晩夏の午後、吹く風に秋の訪れを。吹き寄せられた「落ち葉」に木枯らしの季節を感じます。「もう」・「いよいよ」・「やはり」という感覚です。
子どもの頃、プールの帰り道。生暖かい風に「夕立」を予感しました。黒い雲、大粒の雨、突風と雷。それが終わると何もなかったのように広がる、「夏の空」でした。
山では、下山途中に大きな木がそよぎます。そんな時、『地球』は生きていると感じます。
ボブディランが「風に吹かれて」を歌い、五木寛之は「風に吹かれて」を書きました。私が最も好きな「風」は、川上澄生の「初夏の風」です。 版画に詩が彫られています。ご紹介します。
「初夏の風」
かぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや かのひとのまえにはだかり かのひとのうしろよりふく はつなつのかぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや
出来ることなら、生きたいる間、「風を感じられる」人でありたいと思っています。
*更新が遅れました。申し訳ありません