8月15日に思う

今年も九州北部や中国地方では「線状降水帯」による記録的な大雨となり、雨は日本列島全体に及んでいます。「夏」真っ只中ですが、「梅雨」のように雨が続いています。

「過去に経験したことのない大雨に注意を!」と叫ばれていますが、各地で河川の氾濫で街が冠水したり土砂災害が起こっています。
記録的な・かつてない・異常な……。同じフレーズが数年前から使われています。

コロナ禍で開催された「東京五輪」が終わりました。
待っていたかのように、感染拡大は「制御不能」、医療現場は「機能不全」。挙句の果てに、医療機関や宿泊施設のベットは埋まり「自宅療養者」が急増。今や、「自分で身を守る段階」だという。

一体どうなっているのでしょうか。
自宅での療養は、どのようにしたらよいのでしようか。単身者が生活しながらコロナ感染症を治癒できるのか。子育て中の家庭では、どのように子どもの面倒をみながら家庭内感染を防いで療養するのでしょうか。高齢者、基礎疾患のある方、障がいを抱えている方など生活者はさまざまです。

この1年半余、政府、厚労省をはじめ役所は何をしてきたのでしょうか。
世界中で同時に起こっているコロナ感染症、パンデミックです。感染力の強い新たなウイルスに立ち向かい、収束させるのは簡単なことではないと思います。

しかしこれまでの政府の対応は、あまりにもお粗末だと考えます。人命が第一といいながら、最悪の事態を想定した具体的対策(取組み)の準備がされていません。感染症収束へ向けてのロードマップが見えません。

今日は8月15日。76回目の「終戦の日」です。

若いころ「終戦の日」という言い方は、何かごまかしているような言葉に感じ「敗戦の日」と言うべきでは、と考えていました。日本はなぜ、戦争を起こしたのか。なぜ敗れたのかを正しく検証し、正しく認識した方が良いと思っていました。

そうでなければ、あの戦争で亡くなった方々(日本人だけでも310万人)に申し訳なく、同じ過ちを繰り返すのでは。という思いです。

今もその気持ちは変わりませんが、生き残った多くの人たちの「やっと、戦いが終わった」という気持ちは想像できます。

一人ひとりのこれからの人生、新たな国づくりへの思いが「終戦の日」という言葉を選んだのではないでしょうか。