初議会で、『市長就任の挨拶』

3月23日(月)3月議会開会日午前10時、議案上程に先立ち中原市長より市長就任の挨拶がありました。

市長は、『私が何をやるかは明白。三つの力を結集し吉川市を大人の都市にしていく。与えられた4年間縦横無尽に動き、皆様のお力を結集してまちづくりを進めて行きたい』と語った。また、『組織の中での情報を透明化し、責任の所在を明らかにする』との決意を表明しました。

三つの力は、「市民の力」「議会・議員の力」「行政の力」。
市民が持っている経験と知恵を生かした体制づくり(まちづくり)に尽くす。議会・議員とは、党派を越えて同志として未来志向で議論をして行きたい。丁寧に説明をする。職員は、『市民のためにから、市民とともに』の視点で行動(仕事)してほしい。その指針として、①チャレンジ精神 ②取捨選択 ③スピード感を挙げました。

初議会での中原市長の姿を見るため、訪れた市民で 議場の後方にある傍聴席(30席)は開会前には満席となった。
入りきれなかった市民は、別館2階会議室に設けられた部屋で音声による傍聴となりました。

市長就任の挨拶が終わると、傍聴席からは大きな拍手が起こり、『新たな吉川市』への期待が感じられた。我々、市民改革クラブ(伊藤・稲垣)は勿論、拍手。自民・公明・共産からの拍手はなかった。

市長より吉川市職員の採用試験結果についての行政報告がされた。
採用試験は、昨年7月から10月に筆記試験と口述試験を実施し、20名の採用を決定。一般職17名、保健師2名、栄養士1名の計20名。受験者は428名でした。

 

今年度(3月末)の退職者が20名と多いことから、新規採用者も例年に比べると大幅に増えました。市長が職員の行動指針として示した、①チャレンジ精神 ②取捨選択 ③スピード感のある市役所とするためには今後、役所の常識と世間の常識をミックス(調和)する必要があると思います。そのためには、年間を通じた採用(転職者等の中途採用)も考えるべきです。また、障がい者と子育てを期に退職した女性の活用は重要だと思います。さらに、定年退職した元気な高齢者や子育て経験のある主婦等の経験と知恵(知識)を、まちづくりに生かしていただきたい。

民間企業では当然、利益が出なければ給料もボーナスも下がる。成果を上げなければ仕事は任せてもらえない。のんびりとした仕事では会社は生き残れず、競合企業に負けてしまう。お客様が満足する商品やサービスを提供して初めて信頼と支持を得て存続、成長を図ることが出来ます。市役所でいえば、市民にとって本当に役立つ所(だから市役所という)でなければ信頼も支持もされません。

勿論、市役所の仕事は幅広く、民間企業では出来ない・やらない仕事もたくさんあります。それらの大切な仕事は当然、『スピード感』より『誤りがないこと』が優先され、法律にのっとり公正・公平に実施されなければなりません。『取捨選択』できない、してはいけないこともあります。ゆりかごから墓場まで、『市民生活』のほとんどと係わりを持ち、一生の中で最もお世話になるのが市役所です。国や県に直接お世話になることは多くありません。

『市民の税金を使って、喜びと幸せを市民とともに実現する夢のある仕事』が市役所の仕事です。そこで働く職員が、やり甲斐のある仕事にチャレンジしていける職場、やったことが報われる職場にしていく責任は市長にあります。人材育成にお金も手間もほとんどかけず、自己啓発支援も弱く、試験制度もない中で課長や部長になっていく現状は早急に見直しを図るべきではないでしょうか。

3月定例会での市長提出議案は23件。条例等9件、26年度補正予算5件、当初予算7件、その他2件。
市長より全議案について説明がされ、議事日程を終了。