議員研修会へ行きました。

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会場となった「パストラルかぞ」

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8月12日(水)午後2時から、埼玉県市議会議長会第4区議長会議員研修会が、加須市の「パストラルかぞ」で開催されました。

出席者は、越谷市・春日部市・久喜市・八潮市・幸手市・蓮田市・白岡市・行田市・羽生市・加須市そして吉川市の議員です。吉川市からは、18名(1名欠席)が参加。「なまりん」のバスで行きました。今までで一番多い参加者数だったと思います。三郷市は臨時議会のため、全員欠席でしたが、小ホール(300席)は、ほぼいっぱいでした。

研修会の内容は、講演『地方創生時代の市議会の役割について』。講師は、加須市にある平成国際大学の法学部教授浅野和生先生でした。
レジメには、1日本創生会議レポートの衝撃と意義 2「地方創生」か「ふるさと創生」か 3コミュニティの連続性の拡大再生産 4地域社会と大学の協力可能性極大化 5地方創生時代の市議会の役割について。とありました。

1時間半のお話しでしたが、『ふるさと創生は、今までと同じことをやっていたら、何も変わらず何も生まれない。発想を変えて、出来ることは何でもやる。そうしなければ、生き残ることは出来ない。』『議員は、行政の枠を超えて連携・協力しながら「新たなふるさと」づくりに取り組んでもらいたい。』『今までの議員の役割や枠から飛び出さなければ、18歳選挙権の下、当選することは出来ない。中学生・高校生と一緒にまちづくりについて話し合うことも必要。インターネットの活用は当然のこと。』といった話だったと思います。

要は、『早いスピードで時代は進み、人々の意識も、今ある仕事や働き方が大きく変わって行く。そのような中で、従来の発想や取組だけでは、市町村も議員も生き残れない。新たな発想と行動をすべき時に来ている。』私は、先生の話をそのように受け止めました。

講演の中でも触れられていましたが、15年前と現在を比較し、その変化を考えれば、あっと言う間に世の中が変わっていくのは確かだと思います。携帯電話の主流が『スマホ』になるとは、誰も15年前には考えていなかったと思います。

質問をする議員はおらず、4時前に浅野先生の講演は終わりました。遠くからもよく目立つ「なまりん」のバスに再び乗って、6時近くには市役所へ戻り、解散となりました。

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浅野先生の講演

 

近年、『日本食』が世界へ広がり、宅配便やコンビニ、警備、介護、予備校、温泉旅館等、日本式のサービス産業が各国で展開され、拡大しています。観光客の著しい増加も顕著です。観光客の急増は、円安の影響もありますが、やはり日本の良さが伝わってきたからだと思います。日本の風景、水、空気、街並み、神社仏閣、銭湯そして世界中の料理と酒が楽しめる「食事」にあるのではないでしょうか。

また日本人の持っている礼儀正しさ、優しさ、正直さや親切心も魅力だと思います。東日本大震災で、被災者が取った行動、立ち居振る舞いでそのことを知った人も多いと思います。勿論、電気・ガス・水道の安定供給そして正確な交通機関の運行、全国津々浦々に伸びた高速道路、病院等、整備された社会資本の信頼性と治安の良さ、平和な社会があることです。

海外での需要は、新幹線をはじめ鉄道車両技術と管理運行システム、自治体が行っている水道事業の管理運営ノウハウ、そして「ウォッシュレット」まで、今後ますます拡大していくと思います。観光も大きな産業、基幹産業の一つに育つと思います。

技術的信頼と文化的魅力の根源は、日本人の持つ「きめ細やかさと職人気質」だと思います。『四季の変化』『島国』『安定した平和の時代』がそれらを育ててきたと思います。

それぞれの国は、その時代に国民が生活をして行くための産業があり、固有の文化を持っています。世界の中での役割を持っています。伝統的なものも新たなものもあり、それは変化し続けています。私たちの国は、戦後の復興から高度成長を経て、先進国の仲間入りをしました。世界第2位の経済力を誇ったこともありました。

しかし、『あの夢をもう一度』と考える、「アベノミクス」的発想では、日本は立ちいかなくなると思います。これからは、『文化を売っていく』ことが、成熟した社会の進むべき方向だと思います。30年前、社内の海外派遣論文で、将来の日本は、『文化を売る時代』になる。と書いて、2週間アメリカへ行ってきました。

あれから30年経ちました。改めて振り返ると「脱工業化社会」への道を一歩づつ歩んできたと実感します。国内でも情報やサービス産業の分野が急速に広がり、最近の海外進出は、モノづくりから情報・サービス関係が多くなっている様に感じます。モノづくりの企業だけでなく、常に改善・改良を続け、進化し続ける「コンビニ」や「宅配便」等の姿に日本企業の真面目さと強さを感じます。

長い歴史の中で、これまで培ってきた文化の厚みを感じると共に、その中で生まれた「きめ細やかさと職人気質」は、日本の大切な財産の一つだと思います。

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なまりんのバス

 

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目立ちます

 

【ご参考】 加須市(人口11万5千人)から頂いた資料、『全国トップレベルの行政運営~市民の役立つために~』から一部お伝えします。

●全国812市区の「経営革新度調査」(平成25年10月 日本経済新聞社調べ)で、加須市が総合28位(県内2位)の評価を受けました!とありました。分野ごとのランキングは、①透明度 全国57位(県内5位)②効率化・活性化度 全国184位(県内11位)③市民参加度 全国19位(県内1位)④利便度 全国48位(県内7位)。

●また、市税の納税率は県内トップクラスで、特に個人住民税の納税率は平成25年及び26年度第2位(県内40市中)。また、「日本一のリサイクルのまち」を目指しており、平成25年度のリサイクル率は40.7%で全国第4位、埼玉県では第1位だそうです。平成20年度が24.8%でしたが5年間で40.7%まで引き上げました。ちなみに、全国第1位は小金井市(東京都)で49.8です。

●女性議員の割合は県内第2位、議員数では28人中9人(32.1%)で県内第3位です。平成27年5月1日現在

*夏の甲子園埼玉代表の「花咲徳栄高校」は加須市にあるそうです。今日は、鶴岡東との対戦です。(1対0で花咲徳栄が勝ちました)

 

【お知らせ】次のブログ更新は8月23日(日)の予定です!

8月21日(金)~22日(土)まで、兵庫県姫路市で開催されます、『全国政策研究集会』へ行ってまいります。帰宅が22日の夜になりますので、ブログの更新は23日に行いたいと思います。よろしくお願いいたします。