8 月8日(土)立秋に

今朝は、久しぶりに涼しい朝を迎えました。
北から南へぬける風がヒンヤリと感じました。
このところ、4時頃には起きていましたが今日は6時まで寝ていました。

今週は、本当に暑い日が続きました。家の中はどこを触っても熱く、神棚に上げたお榊の水は連日お湯のようでした。
年々暑くなり、台風をはじめ極地的な豪雨が続いています。異常気象の影響が、世界中で見られます。

「地球の温暖化と生物多様性」の問題が提起され、随分と経ちます。しかし、方向性と現実のギャップはなかなか埋まりません。
地球も人間も、長い歴史の中で寒い時代と暑い時代を繰り返してきたのでしょうが、人為的な原因で温暖化が進むのは初めてのことです。
産業革命から200数十年。技術革新は進み、大量生産、大量消費、便利で豊かな生活が当たり前となり、世界の人口も膨張しました。環境は大きく変化しました。
「温暖化と生物多様性」の問題は、この200余年の急激な産業構造と社会・生活変化の結果、起きてきたことです。

だからと言って、かつての生活に戻れるかと言えばそれは無理でしょう。国や個人の「なりわい」が変わっています。
個人の生活でも国家としても、社会・経済の仕組みを昔に戻すことは出来ません。
国内だけでなく世界との関係でも、その距離(時間・空間・情報・意識等)は縮まり、密接かつ複雑に絡み合っています。

中国をはじめ発展途上国からすれば、先進国が享受している豊かさと便利さを求めるのは当然であり、そのための経済的発展は必要なことだと考えているからです。

吉川に移り住んだのを機に、あまり便利な生活を求めるのはやめようと考え、車を廃車、クーラーも使わないことにしました。ゴルフもやめました。ペットボトルの飲料は買わない・使わないと決めました。

自転車に乗り、うちわを扇ぎ、アイスノンを枕にする生活は25年余続いていますが、ペットボトルのお茶は買っています。そして、ウォッシュレットとインターネットは必需となってしまった。

このいい加減なエコ生活が、いつまで続くか分かりませんが、少なくともこの夏までは続いています。知人からは、『痩せ我慢はやめて、クーラーを買った方がいい。奥さんも参っているのでは』と忠告されています。

新聞に、『高齢者夫婦、熱中症で死亡。狭い部屋でクーラーもない、節約生活哀れ!』等と出ることもあり得ます。

『夏、暑いのは当然。いっぱい汗をかいた方が良い。冬は寒いのが当然。身体を動かせばよい。寒ければ上に着ればよい』と言ってきたが、どうしたものか。

これから先のことは分からない。
多くの人が、北海道やアラスカ等に移住することになるのか、それぞれの土地で、『新たな適応』をして生きていくのか。私には見届けることは出来ない。

8月・9月の厳しい残暑。
毎年、立秋を過ぎると昼間は、『まだまだ暑い』と言っていたのに、夕方吹く風に、『秋の気配』を感じます。
私にとってそれは、待ち遠しいひと時です。