家のベランダから見た富士山と東京方面
皆様、『明けましておめでとうございます。』
昨日、芳川神社へ初詣でに行ってきました。毎年、お参りをしてから「お雑煮」をいただくのが恒例ですが、今年は食事を済ませてからでした。
11時半頃に着くと、神社の参道から人があふれ、表通りにまで並んでいました。
初めて目にする光景で驚きました。お参りをするまでに1時間近くかかりました。さらに古いお札を持って3時過ぎに行くと、まだ行列は続いていました。
3日に一度は早朝、神社に行きますがまだ暗いため回りの景色は見えません。星と月そして灯光器のまぶしい光があります。昼間の景色とは別の世界のように見えます。
毎年、1月になると思い起こすことがあります。
8年前、私の初めての選挙を手伝ってくださった方のことです。
日本を代表するグループ企業で、経理畑一筋で働いて来られ、定年退職後、再雇用を経て地域の世話役をいろいろとやっていました。
きめ細かい計画に沿って、準備を進めて頂きました。他の方への声掛けや根回し迄、抜かりなく。
当選後、こう言われました。『稲垣さん、人(他人)のことはいいから、自分のやるべきことをしっかりやってください』と。
その1年後、彼は亡くなりました。『ガン』でした。
病気を抱えた妻に負担を掛けないようにと、亡くなった後のことを全てファイルに残していました。
葬儀のこと。各種手続きのこと。預貯金のこと等々。残った妻がやらなければならない事が書かれていました。
ふるさとへ帰り、両親のお墓へ行き、親戚や友人に会ってきたとも伺いました。
入院の手配、転院の手配もご自分でやられたそうです。
国立がんセンターの緩和ケア病棟でお会いしたのが最後でした。1日・2日して中庭の見える静かな病室で逝きました。
彼はきっと、この私に託したのだと思います。地域のこと、町こと、みんなのことを。
数少ない私の取り柄を見つけ、『任せたぞ』と言われたように思います。
選挙が近づくにつれ、そんな思いが増してきます。