昨12月4日(金)午前10時より、『新学校給食センター』建設現場見学会が実施されました。
現場事務所で所長より建設工事の工程、現在の進行状況の説明を受けた後、建設工事の現場を見学しました。参加した議員への案内役は所長と教育委員会の担当者でした。安藤・ハザマ建設の部長や給食センターを実際に運営する㈱グリーンハウスのマネージャーも同行しました。
建物本体の外装や機械設備の設置も終わり、現在は内装関係や厨房機器の搬入・据え付け工事の他、外構工事を行っています。来年の1月に官庁検査を受け、1月29日に完成引き渡しの予定です。完成後には内覧会を実施するそうです。
『新学校給食センター』の場所は、きよみ野の5丁目の北側、川藤前新田の水田用地7,531㎡です。用地取得に1億6千88万円かかりました。
建物は鉄骨構造2階建て。建築面積は2,327 ㎡で、床面積は1階が2,205㎡、2階711㎡です(実施設計後の数字です)。
建物の外側1階に接車バースが設けられ、食材が搬入されます。食材は、肉・魚と卵、野菜の検収室とそれぞれの処理室で下処理がされた後、調理室へ移され調理されます。
汚染地区と非汚染地区が明確に分けられています。
また、「アレルギー対応食」の提供も行います。そのための調理室は独立して設けられています。
煮炊きされ出来上がった「おかず」は、反対側の接車バースから各学校へと運ばれます。
完全にワンウェイの通行で、調理室はドライ厨房です。
昔のように、調理員が長靴をはき、水をジャブジャブ流す厨房ではありません。
以前、仕事の関係で弁当・総菜・サラダ・サンドイッチ等の工場を見学したことがありますが、最近はみんなこの方式です。HACCP(ハサッブ)の品質管理・衛生管理からすれば当然の形だと思います。
1階は給食エリアですが2階には見学スペースースがあり、1階の調理作業を見ることが出来ます。小さな子どもにも見えるよう、低い位置に小さな窓が設置されています。また、そこで働く方々(一日に60人以上)の休憩室があります。 畳のスペースもあるそうです。
来年の4月からは、市内の小学校8校、中学校3校で提供されている『学校給食』は全て、市直営(一部委託)から民間業者に委託されることになります。最大提供食数は7,500食/日。
現在稼働している第1・第2給食センター及び関・栄小学校給食調理場施設は廃止されます。
『新学校給食センター』の運営管理は㈱グリーンハウスを中心とした新会社が担当します。施設整備と維持管理、15年間(平成28年度~43年度)の運営委託費の総額は、62億6,872万円(契約変更後)。
今後、市が行う業務は●調理食数の決定●献立の作成●食材の調達●食材の検収●検食●食育の指導●給食費の徴収管理等となります。
昭和46年に開設された第1給食センターによって始まった、小中学校の「完全給食」は、公設公営からPFI手法で整備運営される「官民共同による新たな給食提供」の時代に入っていきます。
*12月9日(水)、一部数字を修正いたしました(建物の建築面積・運営委託費の総額・維持管理【運営】期間)。