先日(5/30)、吉川市母子愛育会の総会に出席しました。
「母子愛育会」のあることは知っていましたが、実際の活動内容については、総会資料に基づく報告で初めて知りました。
定例会や研修会をはじめ各地区での、『地域住民とともに健康について考え健康づくりを考える活動』、『声かけ・訪問活動』、『子育て支援事業』そして『幼児健診での補助』等の活動、取り組みがされています。
吉川では、70年程の歴史があるようですが、「母子愛育会」が出来たのが昭和9年だそうです。80年以上前のことです。
現在の天皇陛下のご誕生(昭和8年12月23日)を記念して下された(恩賜)資金75万円をもとに、母子の保健と福祉の向上を推進するための財団が出来、全国組織へと広がっていったようです。
当時、特に農漁村での乳幼児・母親の死亡率は相当高かったと思います。栄養や衛生状態、医療水準はもとより母子の保健、子育て等の知識も、現在とは大きな差があり、国をはじめ地方行政の取り組みもまだ弱かったと考えられます。
そんな中、母子の健康と健やかな子育てを進めて行くため、啓発・研究・実践の組織(全国での取り組みをはじめ、病院・幼稚園・看護学校等の運営等)として活動してきた団体です。
私が興味を持ったのは、財団の名前に、『恩賜』という文字があったことです。
『恩賜』という文字を見て、ふと昔を思い出しました。
昔、近所の子どもたちとよく遊びに行っていた井の頭公園にも『恩賜』という文字がありました。井の頭恩賜公園です。
公園内をすみずみまで探検し、「井の頭」の名前の由来ともなっている水源(水の湧き出ている場所)と動物園には必ず立ち寄りました。
動物園には正門からは入らず、無料で入れる秘密の場所から入り、「クジャク」の羽を拾ったり、象の「花子」に会いました(先日、天寿を全うしたとの報道がありました)。
鎖につながれた花子はかわいそうでした。時々、大人の人がリンゴ等を投げ込むとおいしそうに食べていました。リンゴが手前の堀に落ちると子ども達は皆、「花子」より悔しがっていました。
荻窪から吉祥寺まで、当時の国鉄の運賃は子ども5円でした。往復10円です。
10円玉を握りしめて行く冒険の旅は、かなり贅沢な旅だったと思います。
今日はPTA連合会の定期総会が夕方から開催されます。
定期総会後には歓送迎会があり、私も出席する予定です。