今週の月曜日(11月7日)、『フリースクール りんごの木』へ行ってきました。 東武線のせんげん台駅徒歩1分の所にあります。
運営しているのは、NPO法人 越谷らるごです。フリースクールの他、自立援助ホーム「ゆらい」や20歳以上の人の居場所「ほっとりんご」の運営、そして子どもや若者が自分らしく生きるための相談・サポート等を行っています。
また、埼玉県からの委託を受けて、「埼玉県 引きこもり 相談サポートセンター」として、本人や親からの相談・サポート活動を行っています。
施設見学の後、理事長の増田良枝さんと引きこもり 相談サポートセンター長の鎌倉賢哉さんの説明を受けた後、質疑、意見交換をしました。
増田さんは自身のお子さんの不登校がきっかけで、子ども達の居場所づくりに関わり、現在まで支援活動を続けている方です。鎌倉さんは学生時代は教師を目指していたそうですが、今はりんごの木で、「先生や指導者と生徒」という関係でなく、人としての関わりを大切にして接するよう心掛けているスタッフの一人です。
『りんごの木』の特徴の一つは、『自分のことは自分で決める・みんなのことはみんなで決める・みんなで決めたことはみんなで守る』というルール。
やりたいことを自分で決める。勉強する・しない、活動に参加する・しないも。
施設を見学し、活動について伺う中で、「体験から学ぶ」ことを通じて成長を手助け・応援している様に感じました。
例えば「ひるめし食堂」。週1回、食材の買い出し・調理・片づけ等、小さい子から20歳までのメンバーで行い、お客はスタッフ屋スクールの生徒です。また「音楽活動」では、楽器に触れたり、習ったことがない人でも気軽に教えてもらい、バンド活動として皆で一緒に演奏しています。イベントに参加し練習した曲を発表したりしています。
何人かが一緒に何かをやるという事は、自分の役割を理解し、人との調整・協力をしなければ出来ません。
自らの意思でやりたいことに取り組み、それを実現するために役割を理解し人との調整・協力といったこと、そしてみんなの前で表現する力と自信が自然に身に着く取り組みだと感じました。
他人に言われて理解するのではなく、体験を通じて自分で、「気づく」のだと思います。
そのことを改めて感じた、『フリースクール りんごの木』でした。
明治初めからの近代化政策。殖産振興と教育による富国強兵は日本の植民地化を防ぎ、欧米列強の国々に近づくための。
日本に取り入れられた「学校教育」は、その目的に沿って効率的に人を育てるやり方だったと思います。今日の発展の源の一つに、「学校教育」があったことは間違いないと思います。
しかし、将来を見据えた時、『フリースクール』のような別の学び方が出来る「教育」が必要だと思います。
自立した生き方が出来る創造的な人がいなければ、成熟した産業国家としての成長は続かないと思います。
そして何よりも大切なことは、「どう学ぶか 」「いかに生きるか」は多様であり、本人が選択すべきものだと思います。