国際女性デー2015【院内集会】

3月6日(金)12:00より参議院議員会館101会議室で国際女性デー2015【院内集会】が開かれました。集会には衆参国会議員をはじめクォータ制を推進する会(主催者)のメンバーや賛同団体の関係者が出席しました。

主催者あいさつ赤松良子代表(元文部大臣、現日本ユニセフ協会会長)に続き、駐日米国ダーナ・ウェルトン公使が日本語で挨拶をされた。赤松代表は、『戦後70年を迎えた今、日本の社会のありようが問われています。多様性を認めることが将来の活路を見出すことにつながり、政治もまた例外ではありません。女性の政治参画を前へ!今がその時です。“Time  to   Move  Ahead”』と訴えました。集会は、第1部 議員連盟としての取り組み、第2部 基調講演、第3部 パネルディスカッション、第4部 アピールと続き、最後に申 キヨン(御茶ノ水女子大准教授)の挨拶で15時10分に閉会しました。

国際女性デーは、1904年3月8日ニューヨークで働く女性たちが、婦人参政権を要求してデモを起こした日を記念して設けられたもので、国連は1975年以来この日を「国際女性デー」としています。今年は日本で女性が参政権を得てから70年です。
クォータ制とは、『割り当て(QUOTA)』という意味で、『4分の1(QUARTER)』ではありません。日本では、男女共同参画社会基本法の積極的改善措置に位置付けられ、第3次男女共同参画社会基本計画ては、『202030』の目標達成の取り組みとして、クォータ制が明記されています。『202030』は、2020年までにあらゆる分野において指導的地位の女性比率を30%にするため、実効性のある積極的改善措置を推進していくものです。

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駐日米国ダーナ・ウェルトン公使(キャロライン・ケネディ大使代理)             『政治分野における女性の参画と活躍を推進する超党派の議員連盟』

世界経済フォーラムにおける「ジェンダーギャップ指数(2014年報告)」でも日本は142か国中104位で、特に「政治への参加」は129位、「職場への進出」102位で、先進7か国中最下位です。とりわけ政治分野の男女格差は世界最低ランキングで、日本の衆議院は8.1%、アジア平均19.0%、世界平均22.3%となっています。こうした中、女性議員を増やし政治を変えていくために『クォータ制』を推進して行こうというものです。

私もこうした趣旨に賛同し、これまで院内集会や勉強会に参加してきました。多くの企業では、世の中の半分を占める女性の視点が「ものづくり」や「販売」に反映され、利益につながることから真剣に取り組んでいます。日産自動車(カルロス・ゴーン社長)の取り組みは有名ですが、RF1(神戸発祥のサラダやコロッケを製造販売しているお店)の製造現場を訪ねると、企業の風土・文化として根付いており、本気度が違うと感じます。本当に女性を大切にしている企業や組織は強いと思います。

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基調講演 日本の課題(中北浩彌氏 一橋大教授)                                    パネルDC(嘉田由紀子氏・前滋賀県知事、山口二郎氏・法政大学教授)

地方議会でも、女性議員が増えることは議会や政治への信頼を取り戻すことにつながると思います。子育てや環境、食育、医療や介護等、生活に直結した問題について議論が深まります。市の政策や事業の優先順位をはじめ、税金の使い方は、よりムダのない民意を反映したものとなるはずです。政治と市役所が身近なものとなり、市民のための市役所としての機能、役割を果たしていくものと思います。そのために、議員定数(20名)の半分は女性にすべきだと考えます。

この実現には、クォータ制の導入だけでなく議会改革も必要だと思います。日曜議会や夜間議会等も検討すべきです。子連れの議員は当たり前の光景になってほしいと思います。市職員の採用基準・方法の見直しや女性管理職の拡大、そして職員の意識改革と人材の育成も同時にやらなければなりません。

議員、職員には自ら学ぶ姿勢が求められます。志と同時に自分の立つ位置がしっかりとしていなければならないと思います。数年前の選挙で当選した小沢ガールズ26名中、現在残っているのは1人です。落選した多くの方々は、どのような志を持ち、どんな勉強を積み重ね、どのようなスタンスで議員をされていたのでしょうか。

吉川市議会にも2名の女性議員がいます。18名の男性議員がおります。産廃の中間処理施設進出、指定医療機関抹消問題(乳幼児・小児の予防接種)、救命士暴行事件、マルサン問題等に対する議員としての姿勢・対応を見るにつけ、議会の「社会的代表性」を早急に回復する必要性をつくづく感じます。会派の決定にただ従うのではなく、自分で考え判断し、行動できる議員が性別に関係なく必要だと考えます。クォータ制の導入は進めるべきですが、女性であれば誰でもよいと考えている訳ではありません。

*クォータ制(Quota)  候補者や議席の一定比率を女性あるいは両性に割り当てる制度。法律型と政党型がある。

 

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国会議員と地方議員(いながきです)    申 キヨン(御茶ノ水女子大准教授)