先週の土曜日、森永卓郎さんを招いて講演会を開催しました。
テーマは「どうする!年金2000万円問題」~これから私たちはどう対策すればよいのか~。
自ら運転する軽自動車で、中央公民館へ森永さんはやってきました。メールでの事前打合せの際、「車で行くので駐車場を1台分確保しておいてください」と要請され、車の写真を送って頂いていましたので、すぐに分かりました。
ホールの舞台横にある控室へご案内をして、道路の渋滞状況を伺うと「めちゃ混んでた」と。やはり吉川橋(仮橋)が工事の為使えない影響が出ていました。事前にそのことも伝えておいてよかったと思いました。講演会の始まる時間に講師がいないというのは困ります。
これまで森永さんの講演を聞いたことはありませんが、日曜日の朝、放映されている「がっちりマンデー」に出ている森永さんを時々見ていました。テレビの短いコメントの裏にある多くの情報や分析についてどんな話をされるのか、楽しみにしていました。
テーマは「どうする!年金2000万円問題」~これから私たちはどう対策すればよいのか~。ですが、話は相当広がっていました。森永さんの肩書は、経済アナリスト・獨協大学経済学部教授ですが、専門はマクロ経済学です。
平成の時代を「転落と格差の30年」ととらえていました。世界の中で日本経済の力が相対的に低下したこと。成長や影響力低下、格差社会の原因を経済政策の誤りだと指摘し、政府の政策に批判的立場でした。
現在のデフレ傾向がやがて大きな不況に繋がるとの見通しや、年金問題、日本の借金、消費税、高齢者の生きがいと仕事等についても独自の見解をお持ちでした。ベーシックインカムについても、触れていました。
難しいことをたとえ話でやさしく伝えたり、聴衆の興味や理解度を敏感に捉え、面白い話に切り替えるタレント性がうかがえる方でした。
講演の後、森永さんのことを少し調べたら、父親が毎日新聞の記者だったことから、小学生時代にアメリカやヨーロッパで過ごしていることが出ていました。ものの見方に影響があったように思います。
「年収300万円時代を生き抜く経済学・雇用破壊・消費税は下げられる!」等の著書がありますので、読んでみたいと思います。