「マスク着用」

「マスク着用」が世界で新たな社会常識になってきました。

WHOが、「マスクが感染を防ぐ根拠はないが、無症状の感染者がウイルスを広める可能性もある」と指摘したことから、これまでマスクをつける習慣のなかった人たちがつけはじめています。

コロナ対策の規制緩和に際し、欧米をはじめ世界中で「マスク着用」が義務化されたり推奨されています。
小売店や公共交通機関の中での着用を義務づけたり、飲食店従業員のマスク着用を営業再開の条件にするなどです。

イタリアでは「覆面防止法」で公共の場で顔を覆うことは出来ない(感染防止を除く)そうです。アメリカでもマスクをするのは、これまでは医療関係者と重症患者で、一般の人は着用しなかったようです。アメリカへ行った日本人がマスクをしていると、周りの人が怖がって逃げ出したといいます。マスク姿は、盗賊、銀行強盗に繋がる悪いイメージかも知れません。

日本でのマスク姿は珍しくはありませんが、最近は自宅から一歩外へ出る時、注意を要します。付け忘れて外へ出ると、注目されているように感じます。街を歩く人やスーパーで買い物されている人はほぼ皆着用しています。

この1週間ほどの間にスーパーやドラッグストアでマスクや消毒液を見るようになりました。慢性的な品薄が続いていましたが、店頭に山積みされ価格も下がってきました。

マスクは50枚で2,000円前後、消毒液は500ミリリットルで1,000円から1,500円で並んでいます。酒造メーカーが作った60度から70度のアルコールは2,000円前後で買うことが出来ます。

あと半月もすると、投げ売りが始まるのではないでしょうか。高品質のものはそれ程下がることはありませんが。

マスクの国内生産が広がっています。繊維関係の事業者を始め、シャープ・ユニチャーム・パナソニック・アイリスオーヤマ等異業種からの参入もあり、中国から輸入量に近づいているのではないでしょうか。

手作りマスクも一般的になったと思います。店頭からマスクが消え入荷も途絶え、ネットでとんでもない価格で取引される中、必要に迫られ知恵と工夫で作られたものです。

我が家でもハンカチや手ぬぐいを利用して作りました。当初少なかった手作りマスクの着用者は、あっという間に増えて普通の光景になって行きました。

今ではすっかり街の中に溶け込んでいます。色・柄・デザインも豊富で全くと言っていいほど違和感はありません。

それにしても、アベノマスクは何時届くのでしょうか。別に欲しいとは思いませんが、タイミング逸した配布は有難みを感じません。

「物」も「お金」も必要としている人に、必要な時に届けなければ役に立たず、思いが生きません。税の無駄遣いとなります。