安倍首相辞任表明

安倍首相は28日午後5時から首相官邸で記者会見し、持病の「潰瘍性大腸炎」の悪化を理由に辞任する意向を明らかにしました。

昨日、午後2時前だったと思いますがテレビの画面に「安倍首相辞任」「夕方から会見」のテロップが流れました。

先日、慶応大学の病院で検査を受けた後、健康問題について話題になっていましたので、やはり症状が思わしくなかったのかと思いました。

早速、今朝の新聞は「辞任表明」一色です。持病の悪化、新首相選出そして長期政権7年8カ月の功罪と課題等についての特集です。
朝日は1面で、『1強政治の「負の遺産」教訓に』。読売は、『国論二分の課題に挑んだ』。と総括的にまとめ、2面以降の中で、識者に聞いた「評価」も書かれています。

例えば経済政策の「アベノミックス」について、おおよそ上手くいったという人もいれば、以前から「アホノミックス」と言い切る方もいます。
どこにスポットを当てるかによって、評価が変わると思います。

失業率・株価・GDP等に注目すれば、うまくいった。実質賃金の伸びや成長戦略・格差拡大等考えれば失敗だったと言えます。

持病の再発・悪化が辞任の大きな理由でしょうが、うまくいかないコロナ感染症対策と経済をはじめ、内閣支持率の低下、外交の行き詰まり、私物化批判等の中、「権力への意欲」を失ったのだと思います。

「国民の負託に自信もって応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではない」と語った言葉に、その思いを感じます。

*「潰瘍性大腸炎」: 病気を抱えている方のご家族の話では、安定している時は良いが、「下痢や腹痛で数日間動けなくなることもある」と。