この2週間

首と腰の痛みに苦しみました。
2週間前突然、首を右に向けることが出来なくなった。ぐるっと回したり左側に向くことは出来ますが、右側に向けず、身体を右側に向けていました。

少しづつ動かしていれば、2・3日で治ると思っていましたが、動くまで1週間かかりました。

「首」が治ったと思たら、今度は「腰」が痛くなった。立ち上がることが出来ず、立った後もまっすぐに立つことが出来ません。顔を洗うのも一苦労でした。

以前、ギックリ腰になったことがありますが、その時と比べれば少しマシで、夜に寝ることも何とか寝返りを打つことも出来ました。それでも2日間、家でじっとする生活を余儀なくされました。

丁度この時期は9月議会の始まる前で、何かとやらなければならないことが多く、困りました。

8月21日に9月定例会の議案書が配布されました。

補正予算や決算、その他の議案について内容を確認しなければなりません。そのため令和元年度に実施した事業の「成果表」を読み込むことが必要です。また、議案の勉強会や議会運営委員会が開催されます。

9月1日は一般質問の提出、9月2日開会日には議案質疑が締め切られます。議案質疑と一般質問の通告書をまとめなければなりません。また、会派内での調整のための話し合いもあります。とにかく、やらなければならないことが多くある時期です。

弱いものです。「首」が動かない、「腰」が痛いだけで行動のみならず、考え、まとめたりすることが上手くできません。意欲だけでなく思考が停止してしまいます。

通告書は何とか短時間で集中してまとめましたが、人間は弱い動物だと思います。

頭や歯が痛いだけで、考えたり書いたりすることが出来ず、指を切ればズキズキし、火傷ではヒリヒリして眠ることも出来ません。

心配ごとで、胃や腸が痛むこともあります。
人間は、身体も心も繊細というか弱い生物だと思います。同時に、それらを乗り越える力を持つ強い生物だとも言えます。大病や大ケガで体の一部を失っても、また元のように生活できることが多くあります。

以前、食品の検査機関の方と一緒に仕事をしたことがありました。朝から夜まで二人で行動し研究所へ戻った後、突然その方がトイレで倒れました。

彼は仰向きに倒れ、噴水のように血を吐きました。すぐに救急車の手配をお願いしました。
回りの方々は冷静に彼の状況を確認し、119番で話をしていました。

私の方は突然、瞳孔が狭まり目の前が見えなくなりました。そばにいた職員に、「椅子に座ってください」と言われ、机を前に座りました。

見えないのに、会話だけは聞こえました。吐いた血液の量やどんな血液なのか、彼の持病などを救急へ知らせていました。

しばらくして、1人の方が「稲垣さんも普通の人でしたね。」というと、回りの人たちも「そうですね。」と相づち、笑い声が聞こえました。

その時なぜか、「戦争へ行ったらまっ先に死ぬのは、自分だろう」と思いましたが同時に、「何を見ても何も感じず、しぶとく生きて帰ってくるかも知れない」という考えがよぎりました。

*その後、彼は回復しました。彼と他の職員とともに、あの時のことを「さかな」にして、時々飲んでいました。