先日の朝、エレベーター前で近所のご主人と一緒になりました。
時々通勤の行き帰りにお会いし、ご挨拶していましたが、「ゴミ出し」の姿を見るのは初めてでした。
「お仕事の方はいかがですか」と尋ねると、「もう2ケ月休んでいます」。
「大変ですね」というと、「若い人は本当に大変だと思います」と。
「コロナも早く見通しがつけばいいですね」と言って、ゴミ置き場で別れました。
すでにご家族は独立され、今は奥様と二人の生活のようです。たまに、お孫さんが遊びに来ています。定年を迎えたのちも、平日は仕事に行かれているようでした。
議員になって13年目。毎議会後に「議会報告」のチラシを配っています。市内の同じ地域を歩いているので、街の様子は大体分かります。
この数カ月間で感じるのは、お店の「休業」や「閉店」です。
5~6月頃までは、「一時休業」が多かったと思いますが最近は「閉店」が目に付きます。
「閉店」し空き店舗になっているのは、飲み屋さんやカラオケ屋さんが多いと思います。新たな開店は、チェーンの宅配ピザ屋さんくらいではないでしようか。
住宅街では、「売り家」がぽつぽつと出始めています。
子育て中の家や比較的新しい家が、「売り」に出されているのを見ると、住宅ローンの支払いの関係かも知れない等と思ってしまいます。
ついこの間まで古い木造アパートが壊された後、そこに戸建て住宅や少しおしゃれなアパートが新築されていました。最近はあまり見かけません。
新型コロナウイルス感染症の拡大で、人々の意識と行動が縮んでいく中、産業や経済そして私たちの暮らしにジワジワと影響が出てきているように思います。
航空会社や鉄道・バス、ホテル、旅館、観光地や都市の飲食店・土産物店等、かつてない経営の危機にあります。そんな中、Go To トラベル・Go To イートは一定の経済効果があると思います。
しかし、本質的な対策は「コロナウイルス感染症」が特別な病気でなく、結核やインフルエンザ等と同様の病気にすることです。そうでなければ、この息苦しい生活から抜け出すことは出来ず、人が自由に移動できる社会にしなければ、経済も文化も再生できないと思います。
検査・治療・予防体制を確立するため、効果のある治療薬やワクチンを開発する必要があります。
しかもこれらは、国際的な連携・協力の中で進め、共有すべきです。自国の利益のために、戦略的物資として利用することは許されないことです。
「新たな感染症」は、これが最後ではありません。