「すだち」

友人からの「すだち」が届いた。
送ってくれたのは学生時代の友人で、数年前からこの時期にいただいています。「すだち」と一緒に入っていたメモには、「今年も、すだちが収穫できたので送ります」とありました。

彼は卒業後、大手の住宅建設会社に入社し中国地方の支店に勤務していました。
実家が山口県の岩国に近いところだったので、勤務地に希望したのかも知れません。

5・6年前だったと思いますが、彼から電話があり、「久し振りに東京へ行く。東北旅行への途中、上野に泊まるので都合が良ければ会いたい。妻も一緒。」だと言う。

せっかくの機会なので、東京近郊に住んでいるゼミ仲間の数人にも声を掛け、上野で会うことにしました。
旅の途中なので出来るだけホテルに近く、肩のこらない所が良いと思い、50年通っている「蕎麦屋」に。
それぞれの近況(日々の生活・家族)やサラリーマン時代の仕事そして学生の頃等。話は尽きず、あっという間に時間が経ちました。

今まで結婚式やその披露宴に数多く出席しました。都内の大きなホテルや結婚式場、地方のまちの式場や商工会議所で、地元の名士や国会議員を招いて開かれる披露宴にも行きました。

彼の披露宴にも行きました。地元の公民館(集会所)に10人ほどが集まり、二人の門出を祝いました。

折りたたみの長テーブルとイス。仕出しお弁当風のお祝い膳。ビールとお酒。スピーチも歌も、マイクはありません。
お祝いをしたい人たちが、ともに喜びを分かち合っている場所でした。

帰路の新幹線で、暗くなった外を見ながら「いい宴」だったと思いました。