富士山

初夢に見ると縁起がよいものを表すことわざに「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」がありますが、私は毎日ベランダから富士山を見ています。

2021年元旦。やや霞んでいましたが富士山が見えました。
ようやく山頂から中腹にかけて雪が少し積もったようです。

昨年の11月頃から気にかかっていたのは、富士山の冠雪です。12月に入っても雪はなく、山肌が黒く見えていました。晦日頃からやっと山肌が黒白のまだら模様のようになりました。

余ほど強い風が吹いて、雪が飛ばされているのかとも思いましたが、ウエザーニュースで確認してみました。

富士山周辺の地域では、過去60日間の降水量が前年の90%も少なかったそうです。冠雪が見られなかったのは、11月・12月の降水量が極端に少なかったことが原因でした。

12月の中旬でしたか、突然の寒波で日本海側は大雪に見舞われました。特に山形や新潟は大雪となり、関越自動車道では車が二日間も立ち往生しました。一方、太平洋側は地震はありましたが雨も雪もありません。一体どうなっているのでしょうか。

やはりこの時期は、雪化粧した富士山が美しく、落ち着いて眺められます。

富士山へは過去3回登頂しました。
山頂でご来光を仰ぐ計画でしたが天候に恵まれず、いづれもダメでした。夏山登山ですが、雨に降られたりヒョウや突風に見舞われたりしました。

また、3回とも7合目あたりから「高山病」にかかりました。気持ちが悪くなり、食べることも飲むことも出来ず、気力がなくなる中をただ歩きました。
一度は山小屋で仮眠したことがありますが、前に寝ていた人の温もりで3秒後には眠ってしまいました。毎回、死にそうでした。

ウソのようですが、下山したとたん急に元気になります。皆でビールを飲むのが楽しみでした。
今考えると随分と無茶というより、バカなことをしたと思います。年長者や女性もいる中、みっともない姿を見せたくなかったのです。
まだ20代の時でした。