2021 年を迎えて

2020年最大のニュースは、「新型コロナウイルス感染症」でした。
コロナに始まり、コロナに振り回された一年でした。

春には、7都府県(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・福岡)に「緊急事態宣言」が出され、飲食店等の営業時間短縮や各種イベント開催の自粛、学校の休校、保育所の休園、そして外出の自粛要請等がされました。*

もう一つの大きな出来事はアメリカ大統領選挙。現職の共和党トランプ大統領に民主党バイデン候補が勝利したことです。しかしトランプ大統領は敗北を認めず、「不正選挙」だったと主張し訴えを起こし続けました。

2021年も新年早々、コロナとトランプで始まりました。

日本では1月7日に2回目の「緊急事態宣言」が出され、アメリカでは6日午後、トランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂へ乱入し、占拠する事態が起こりました。

トランプ大統領は、選挙の結果を確定させる上下両院の合同会議に合わせ、ホワイトハウス近くで演説し、支持者に議事堂で抗議するよう呼びかけたといいます。「扇動」した責任をどのように取るのでしょうか。

今回の「緊急事態宣言」は4都県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に出されました。期間は1月8日から2月7日までですが、感染拡大が1か月で改善するかは疑問です。だらだら延ばすのも困ります。

国は今、ワクチン接種を2月末頃から始めたいと準備を進めています。実際に行うのは区市町村です。そう簡単に出来ることとは思えません。

これから何が起こるのか。収束へ向かうのか。医療体制は持つのか。経済はどうなるのか。地域と家庭、人と人との関係は。分からない事ばかりですが、誰も逃げることは出来ません。

人類の長い歴史から見れば、比べようもない状況の中で生き残ってきた人たちの末裔が今の私たちです。天変地異や飢餓、病気、戦争等を乗り越えてきた人です。「新型コロナウイルス感染症」に打ち勝った後にも、また新たな災いが起こると考えるのが自然です。

いたずらに恐れたり、侮ることなく、向き合うしかありません。

* : 前回の「緊急事態宣言」は、令和2年4月7日から5月6日までの1ヶ月間でしたが、4月16日に7都府県から全国へ拡大されました。