誰のための、何のための

今朝5時、南側ベランダへ出ると雨も上がり空全体を雲が覆っていました。澄んだ空気の中、南西の方角には雲間から青い空が少し覗いていました。

ここ数日、関東地方も梅雨入りしたのではと思われる天気が続いていましたので、爽やかな気分になりました。

開幕まで2ヶ月となった東京オリンピック・パラリンピック。IOCのジョン・コーツ副会長は21日、東京に「緊急事態宣言が出ていても大会は開催できる」との認識を示しました。

政府は同日、緊急事態宣言を沖縄県に出すことを決定しました。今月末に期限を迎える9都道府県の宣言解除の延長が検討されている中での、IOC副会長発言です。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による人々の暮らしやオリンピックへの思い等、関係ないというような姿勢だと感じます。

アメリカ・イギリス・EU加盟国等、ワクチン接種が進み普段の生活が戻りつつある国は経済も回復基調にありますが、世界にはそうでない所が多くあります。感染拡大を抑え収束へ向かっている国は少なく、コロナ禍で社会的弱者が拡大しています。

日本では、普段の生活が出来ず命の危険を感じている中で「ワクチン接種」を待っている方が大半です。7月末までに、高齢者(65歳以上)のワクチン接種を終えられるのかも分かりません。

そんな中で、「緊急事態宣言が出ていても大会は開催できる」との発言。
IOCや日本の大会関係者は、どこを見ているのかいるのか理解できません。
主催国日本の主権はどこへ行ったのでしょうか。

五輪・パラリンピックは、誰のための何のためのものでしょうか。