季節の移ろい

ソメイヨシノが散り、代わって八重桜が咲きました。八重桜も散り始め、今度は白やピンクのハナミズキが咲いています。
この数週間、凄い速さで成長している花や木々の呼吸で息苦しくさえ感じます。

我が家のベランダで、枯れた棒のようになっていたイチョウからは小さな葉が、ミカンの木も新たな葉が生まれています。
モッコウバラは、あっという間に黄色の花をたくさんつけています。
近くの緑道に植えた花たちも数倍の大きさになり、散歩や買い物に行く人達の目を楽しませています。

お花を習っていた頃に先生から「仕事もお金も大切ですが、季節の移ろいを感じることも大切では」と言われた。

会社も仕事も大変な時で、私の様子から心配をされてそのように話されたと思います。

多くの人は、わが身にふりかかる小さなことでも痛切に感じられますが、自分に直接関係ないことは「大事」であってもそれほど心配をしません。私もその一人です。

ロシアとウクライナの戦いも、「対岸の火事」、「山門から喧嘩を見る」ようなところがあります。
日々起きているロシアの侵攻・ウクライナの現状を映像と新聞で見ています。プーチンとゼレンスキー大統領、軍事専門家や評論家そしてアメリカやウクライナ周辺国首脳の話から、この戦争の行方を考えています。

自分は安全な所にいて、この世の「大事」を一つの出来事として捉えています。
それでも、遠く離れている自分には被害が及ばないことなのに心配が止みません。そして、募金をすることくらいしか出来ない自分に苛立っています。

戦禍の中での言葉は重く、苦悩の表情を浮かべる方々にかける言葉は見当たりません。そのような中で「季節の移ろい」を感じることは難しいと思います。

本当に1日も早い停戦合意に達するよう願うばかりです。