十五夜の日に

昨夜9月10日(土)は、十五夜でした。
一年で最も美しい「中秋の名月」が見られると言われています。

東方の低い空で濃い「オレンジ色」をしていた月は、やがて南の高い空に「黄金色」に輝いていました。星の輝きを一層際立たせ、満月は静かな光を地上に注いでいました。

これ程の美しいものがあるのだろうかと、しばらく見とれてしまいました。

自民党が旧統一教会と国葬で揺れています。

旧統一教会が行ってきた自民党(安倍派)への選挙協力は、他の宗教団体や医師会・業界や企業・労働団体等の選挙協力目的と基本的には同じものだと思います。
また、それぞれの組織がお金を集める目的や使途にもそれ程の違いがあるようには思えません。

違いは、旧統一教会の持つ特異性からくる社会的評価・位置づけではないでしょうか。
霊感商法等による「寄付金」集め、合同結婚式、家族の構成・あり方等、異常とも思える教義や活動に対する評価であり「反社会的団体」だと多くの人に認知されていることです。

国会は、他の団体(組織)がやってることと「何が違うのか、何が問題なのか」を明らかにし、私たちも自ら考えなければならないと思います。

国葬について岸田首相は、「8年8カ月という最長の在任期間、諸外国から多くの首脳や王族の参列が見込まれる。だから国葬が相応しい」といいますが、よく分かりません。在任中に何をしたのかが重要だと考えます。

当時、最長在任期間だった佐藤首相は沖縄返還でノーベル平和賞を受賞。田中角栄氏は中国と国交回復をし、列島改造で全国を道路・新幹線で繋ぎました。小泉氏も拉致被害者(一部)を日本に取り戻しました。他の方もそれなりに頑張ってこられました。

功罪で言えば、安倍長期政権は日本の「格差社会を広げ、産業の国際競争力を低下させ、若者が夢を持てず、社会や政治への無関心でいる今日の状況を作った」ように思います。

「もり・かけ・さくら」に「旧統一教会」そして「ロシア」との関係等もありますが、安倍元首相にはそれ以上に日本の将来に対する責任があると私には思えます。同時にそれを許してきた自民党内の派閥、頼りない野党、そして私たちの責任だと考えています。

安倍元総理を国葬とする理由が私には理解できません。