新型コロナウイルス感染症が5月8日、感染症法上の2類相当から「5類」に引き下げられました。
季節性インフルエンザと同じ位置づけとなりましたので、感染者への入院勧告・指示や自宅療養・外出自粛要請そして濃厚接触者への外出自粛要請もなくなりました。さまざまな行動制限がなくなり、個人・事業者等の判断に委ねられます。感染対策もそれぞれの判断、自主的取り組みになり検温や消毒液の設置、アクリル板設置などのガイドラインは廃止されました。
市役所の対応も、公共移設の使用・市主催の事業・イベント等はコロナ禍前に戻る予定です。議会でも6月定例会からは、コロナ禍前に戻ります。
3月13日以降、個人の判断となったマスク着用ですが少しずつ「脱マスク」が進んでいます。最近は、電車内でも付けていない方が見られるようになりました。来庁者へのマスク着用は求めず職員も任意となりましたが、窓口や保育所等の職員は当面マスク着用となります。
ゴールデンウイーク。行楽地や繁華街に人が溢れ、海外からの旅行者も相当増えたように見えます。
経済活動は商社・海運・自動車等の好決算が続き、鉄道・空輸・百貨店・ホテル・飲食業等は回復基調にあります。
人も企業も動き出し、いよいよアフターコロナへ本格的に向かっているように感じます。
しかし、コロナウイルスと季節性インフルエンザは同じ「5類」ですが、異なるものです。コロナは季節に関係なく繰り返し発症する感染症です。
これまでの国内感染者数は3,380万人。総人口の27.1%になります。欧米や南米等の諸国と比べ感染率は低く、日本ではまだ7割余が感染する可能性があります。新たな変異株の出現で、再度まん延しなければよいのですが、先のことは分かりません。
ロシアとウクライナとの戦争や米国発の金融不安が今後どうなるのか、気候変動による天変地異がいつ・どこで起こるかも分かりません。世界は、ガラス細工のように思えます。
「今を生きる」人達が抱えるリスクの一つとして、考えるしかないのでしょうか。