9月議会が始まりました。正式には、平成27年第3回(9月)定例会と言います。
会期は9月2日(木)~9月25日(金)までの24日間。
市長提出議案は26件。条例改正、補正予算、人事案件、決算、その他ですが、メインは26年度の決算です。
請願は1件。安全保障関連法案(「平和安全法制整備法案」と「国際平和支援法案」)に関する請願です。
今国会での採決を見送るよう求める意見書を、吉川市議会から国会に提出するためのものです。
請願者は、『よしかわ憲法サロン』有志代表 高橋洋子さんです。2,200余名の署名を添えての請願でした。
請願の内容は、今、参議院で審議されている安全保障関連法案に対し、①慎重審議を ②今国会では採決を行わないことを求めるものです。
多くの方の賛同を頂きたいということから、「廃案」でなく、①慎重審議 ②今国会では採決を行わないことを求める請願としたそうです。
2,200余名の署名は、吉川駅駅頭で野署名活動などで1か月余りで集めたとのことです。
吉川憲法サロンは、市民グループの勉強会で、昨年の9月頃から活動をはじめ、これまで12回にわたり勉強会を開催し、弁護士の協力を得て、憲法や近現代史を学んできたそうです。私は、まだ参加したことはありません。
勉強会への参加者は、主婦や元教師等で最近は30人程で幅広い意見が出されるそうです。請願者の名前に、『憲法サロン有志』とあるのは、純粋に勉強をしたいという参加者もいらっしゃることから、『有志』としたとのことです。
9月2日、市長提出議案の上程が終わり、最後に請願の上程がありました。説明、質疑が行われ、常任委員会への付託が行われました。
説明は、紹介議員の私(いながき)が行いました。
請願の 1件名 2要旨 3理由の説明ですが、案文の朗読をするのが一般的です。
私も、型どおり案文の朗読をしましたが、説明の最後に、吉川憲法サロンの活動と駅頭での署名時に実施した、『シール投票』の結果を報告しました。
市民300人の結果ですが、安全保障関連法案に賛成は5.3%、反対84.3%、慎重審議10.3%であったと伝えました。
その後、質疑に入りましたが今回は一人だけの質問でした。
『参議院で可決または60日ルールで衆議院での再可決が、吉川市議会の採決前にあった場合はどうするのか?』
当然ですが、国会で可決されてしまったことに対し、、①慎重審議や ②今国会では採決を行わないことを求めてもしょうがありません。『取り下げることになる』と答えました。
戦後70年、日本がとってきた専守防衛の「安全保障政策」を180度転換する重大な内容にも係わらず、拙速な議論で進めていることに多くの市民が疑問と不安を覚えています。
「安全保障関連法案」が憲法違反である疑いが極めて高く、衆議院、参議院での審議からは、『説明が不十分』というより、すればするほど、疑問と不安がひろがつていると感じます。
国民の理解や支持を得ていないのは、明らかだと思います。8月30日の国会周辺のデモでは、『廃案』『安倍退陣』が叫ばれていました。
ひらめく旗は、労組や団体のものが目立ちましたが、幅広い参加者が掲げていた、手作りのプラカードやゼッケン等は、まさに、それぞれの市民の意思表示でした。
シールズ(自由と民主主義の為の学生緊急行動)の若者達やママさんの会?等の素直な訴えを聞いていると、時代の変化を感じるとともに希望の光が少し見えてきました。