桂木(かつらき)ゆず

昨日、「桂木(かつらき)ゆず」の毛呂山町『ゆず祭り』へ行ってきました。

「ゆず」というと高知県「馬路村」が余りにも有名です。ぽん酢日本一の人口1、000人の村で、 かつては、『馬路村出身というが恥ずかしかった』と村民の一人が以前、テレビで言っておりました。今や、「ゆず」だけでなく村そのものが人気スポットになっています。県内・県外から観光バスが連ねてやってくる場所だと聞いています。

私は「馬路村」と同じ安芸郡「北川村」の「ゆず」加工品を時々買っています。

「北川村」もまた、「ゆず」の6次産業化に成功しています。ゆずポン酢やゆず茶、ゆずドリンク、くずきり、ケーキ、ママレード、佃煮(昆布とゆず)、果皮砂糖漬け等いろいろな物がありますが、最も愛用しているのは「実生ゆずしぼり」です。

普通のポン酢に「実生ゆずしぼり」を加え、自分の味にしています。夏の間だけは、「実生ゆずしぼり」に代わり「シークワーサー」を使ったポン酢にしています。

「ゆず」はもともと好きな柑橘です。料理からお風呂にまで使っています。食べて、飲んで、ゆず湯です。

9月21日の新聞(朝日)に、【毛呂山のユズ「収穫して」ボランティアと農家募集 ■高齢化で放置される畑増え】という記事が掲載されました。

収穫する農家からは「身体がきついので、年々、取れる範囲が狭まっている」という声があり、放置されている畑が増えていることから毛呂山町が、「収穫してほしい」農家と「収穫したい」ボランティアを募集したものです。

10月Ⅰ日が 募集開始。数日後に問い合わせると、『ボランティア募集は終了しました。応募が多くもう一杯です。』との説明でした。

どんな所か気になっていましたが、毛呂山町のH・Pで、『ゆず祭り』12月8(土)・9(日)開催の案内を見つけました。思い切って訪ねることにしました。

吉川駅から電車で1時間半ほどで東毛呂駅(東武越生線)に着き、ゆず祭り会場の『滝ノ入集会所』までは徒歩30分でした。

10時過ぎに着きましたが、すでに20~30人集まっていました。「桂木ゆず」は勿論、滝ノ入地区「婦人部」の手づくり味噌、ゆず味噌、こんにゃく、餅、まんじゅう等が並べられ販売されていました。また、野菜やミカン・きんかん等もありましたが残りはわずかでした。

ほとんどの方が車で来ているようで、1箱(10個~20個入り)「桂木ゆず」を数箱購入される方が多く見られました。1箱800円~2000円位でした。

毛呂山町の観光ガイドマップには、日本最古の生産ゆず「桂木ゆず」と紹介されています。奈良時代からゆず栽培をしていたという言い伝えがあり、江戸時代には特産として認められていたそうです。昭和初期には、「桂木ゆず」のブランドで東京市場に出荷されており、高級品として高値で取引されていた。とあります。

これまで埼玉県毛呂山町が日本最古のゆずの産地だと知りませんでした。

「桂木ゆず」は、実生から育てた木に実を付けます。水はけがよく北風の吹かない「滝ノ入」地区の気候風土により、肉厚で香りが高く酸味のバランスが良いのが特徴です。またおそらく、寒暖の差が美味しいゆずを作っているのではないでしょうか。地図で見ると大高取山(376.4m)、越上山(566.5m)に向う山の斜面に「ゆず畑」が続いています。木にはしごを掛けるなどして実をもいで、斜面を運ぶのは重労働だと思います。

『滝ノ入集会所』から山の方へ少し歩きましたが、確かにそんな雰囲気でした。家の前でゆずとミカンを売っていたおばあさんからも、年寄りが多くなり、「収穫出来ない」と聞きました。庭にある木を見せて頂きましたが、長い棘があり、実際の収穫作業は大変だと感じました。しかし、収穫できる「ゆず」ができずに「放置」されるのは、もったいないことだと思います。

今回は余り時間がなく、お昼前には東毛呂駅から帰路に着きたいと考えていましたので、山の斜面にある「ゆず畑」を見ることは出来ませんでした。年が明けたらまたゆっくりと訪ねたいと思います。

「桂木ゆず」のオーナー制度があり、1本3,000円~10,000円(年間)でオーナーになることが出来ます。日頃の手入れは、ゆず農家さんがやってくれて、「収穫」を楽しめるそうです。山の斜面にある「ゆず畑」を見た上で申し込もうと考えています。

*更新が遅れ申し訳ありません。