台風19号

リチュムイオン電池の開発で、「ノーベル化学賞」を受賞した旭化成の吉野彰(よしの・あきら)さんのニュース一色だったテレビや新聞が、昨日から台風19号関連情報に変わりました。

12日夕方から夜にかけて東海から関東へ上陸し、その後東北へ進む見込みで、非常に強い勢力を保ったまま上陸し、猛烈な風と記録的な大雨になる恐れがあると伝えられています。

1958年に伊豆半島を襲い、1,269人の死者・不明者を出した「狩野川台風」に匹敵すると言われています。

羽田・成田空港の国内・国際線をはじめ、新幹線、在来線運休。デパート・スーパー・コンビニの臨時休業等、首都圏は大混乱です。

テレビは、窓ガラスの飛散防止対策や土嚢での浸水対策を繰り返し流していました。お陰で、近所のホームセンターでは、養生テープが売り切れ、スーパーではパン・弁当・カップ麺の棚から商品がなくなりました。

吉川では13時00分、台風警戒のため警戒レベル3「避難準備・高齢者等避難開始」が発令。5,326世帯11,674人が対象ですが、12時半頃にはすでに22世帯46人が避難していると連絡がありました。

14時00分、河川洪水警戒レベル3相当が発令。洪水で浸水する地域にいて、移動に時間がかかる人は安全な場所に移動をするものです。

吉川で最も心配な災害は、「内水氾濫」と「河川洪水」です。
太古の昔、東京湾の入り江であった吉川。もともと低い土地です。

静かな農村の時代は、「田んぼ」が内水を一時的に貯める機能を果たしていました。しかし、都市化が進み「田んぼ」が住宅地に変わりました。内水の新たな受け皿は、調節池・調整池です。

きよみ野、中央土地、吉川美南等の新たな街には調節池・調整池があります。内水の被害は出ないと思いますが、そうはいっても、これまでの豪雨で池が満水近くになったことが数度あります。

心配される所は、吉川駅北口のロータリーから島村までのバス通り(いちょう通り)周辺一帯。そして加藤平沼線東側の南中学校周辺地域と中学校から加藤平沼線へかけての地域です。

私が住んでいる栄町のモアステージ(マンション)、読売新聞販売所、保地区一帯です。
最近は、以前に比べれば水位もひざ下程度で水が引く時間が早くなっていますが、水が出やすい場所です。

外は、次第に雨と風が強くなってきています。
道路の冠水状況や川の水位、調節池・調整池等、街の様子を見に行きたいと思います。

*23時30分追記  : 17時30分ごろ家を出て マンション内を回った後、中央中学校へ向かいました。2階の職員用の出入り口から入ると市の職員が数人、避難者の対応をしておりました。受付業務やアルファ米のごはんをパックに詰めたり配ったりしていました。

2階の各教室には避難してきた100人余の方々が、床に座っていました。妊婦の方二人は相談室にいると聞きました。廊下からのぞくと、子連れの方や高齢者が多いように見えました。

栄小学校は、体育館、校舎とも電気がついておらず避難場所として使われていませんでした。中央緑地調整池の水位は、中段にある遊歩道の下でまだ余裕がありました。

市役所では3階に対策本部が設置され、ちょうど会議が終わったところでした。危機管理課で、「今のところ家屋の浸水・倒壊はなく、けが人もいない。」と聞き少し安心しました。

庁舎隣のきよみ野の調節池へ行くと、すでに7~8まで水位が上がっていました。この後、雨が降り続けるようだと満水になり溢れ出て、中央土地区画整理地内へ流れる可能性もあると感じました。

南中学校は避難所になっておらず、電気もついていません。学校の隣の第2大場川は道路面と同じ位の水位で、かなり危険な状況でした。

南中学校から加藤平沼線へ抜ける道は、私の住むマンション横の通りで、ひどい時はひざ上まで冠水する場所ですが、5㎝程度でした。マンション内を通る緑道は5㎝~20㎝でした。

中学校周辺の保地区は、道路の縁石を超えるような冠水もなく歩道の水たまりが見られる程度でした。

「内水氾濫」は、明日の朝まで降り続かなければ、何とか大丈夫ではないかと思いました。19時40分帰宅。

問題は、河川の方ではないでしょうか。