「戒厳令」

まるで「戒厳令」前夜のようです。
2月27日(木)安倍総理が突然、全国の小・中・高校の一斉休校を要請しました。3月2日(月)から春休み迄です。

吉川市では28日(金)新型コロナウィルス対策会議を開き、3月2日(月)から3月26日(木)まで、休校することを決めました。27日(金)からは春休みになりますので、1カ月以上の休みです。

概要は
【小中学校】3月2日(月)から3月26日(木)まで全校休校
・預かりが必要な小学1年~3年生、特別支援学級の児童は、午前8時30分から学童受け入れ時間の午後2時30分まで学校で受け入れる(学童保育を利用していない児童については午後3時まで)・登校時は保護者による送迎をお願いする・昼食については弁当持参とする。卒業式は縮小して実施。

【学童保育室】通常どうりの時間で開所・小学1年から3年生については通常どおり・4年生から6年生については休室(特別支援学級の児童は利用可)

【保育所】通常通り開所。公立保育所の卒園式は縮小して実施。
【児童館ワンダーランド】3月2日(月)~3月26日(木)まで休館【老人福祉センター】2月29日(土)~3月31日(火)まで休館となります。

しっかりした議論・検証もない中、唐突感のある総理の要請だと感じますが、全国でも自治体の多くが「右へならえ」をしています。変な空気感を感じます。

中国では1月23日集団感染が起きた武漢市を閉鎖、WHOは1月31日新型コロナウィルスについて、緊急事態宣言を発表。ウィルスの感染は世界中に広がり、中国・韓国・日本・オーストラリア・中東・ヨーロッパへ。都市の閉鎖、国内での隔離、入国の制限を実施。ニュースでの映像は、病院内での患者の様子や感染者受け入れについての混乱、争いが伝えられています。

「対岸の火事」だったアメリカでも感染者が出て、非常事態宣言が発表されました。ニューヨークダウもこの1週間、値を下げ続け暴落。世界同時株安を加速させています。日本でもあっという間に21,100円台に。2万円を切ることも想定されます。

今や世界の工場である中国。中国での生産活動休止は、自動車だけでなく部品供給を中国に頼っている各国の生産に影響を与えています。

人との接触を出来るだけ抑えるため、野球・サッカー・芝居・音楽等の「自粛」が始っています。これが進むとオリンピックの開催まで危ぶまれます。

インバウンドだけでなく国外旅行のキャンセル、国内旅行も少なくなっています。観光地はもちろん、繁華街へ行く人が少なくなることは、小売店・飲食店、航空・鉄道・バス・タクシー、旅館・ホテル業界及び関連業務に就く人達にとって死活問題です。雇用にもつながってきます。利益を貯めこんでいる企業は、乗りきれますがそうでない所は倒産します。

勿論、あらゆる所、あらゆる人達への影響は計り知れません。人が動かなくなることは、お金が回らなくなることです。家に「こもる」状態が続けば、働き方も日々の生活も変わってきます。

世界的大不況が起きるかもしれません。それに対する世界的な対策は考えているのでしようか。

いつまで続くのか分かりませんが、今回の「パンデミック」で一番心配なのは、新型コロナウィルスが終息した後の人々の暮らし方の変化です。

人との接触を避ける生活に向かうことです。直接話をしない・一緒に行動しない社会です。電話・メール・インターネット等を通した「コミュニケーション」があたりまえの社会です。

目を見て話し、笑う。声のトーン、ふとした表情やボディランケージから相手の思いを感じる。手を握り、肩を抱く。テレビ電話では感じにくい空気感です。

野球も相撲もコンサートも芝居も「ライブ」にはかないません。まして、人との関係は。