線状降水帯

「コロナウイルス」は、首都圏を中心に再び感染拡大が広がり、今までの最多記録を更新しています。
そんな中、経済活動の再開やイベントの制限が緩和され、プロ野球とJリーグでは観客を入れての試合が行われました。
少しずつ新たな「日常」「生活」が始っています。

しかしこの1週間、九州では記録的な大雨で河川の氾濫や土砂崩れが起きました。

九州各県に被害が及びました。とりわけ熊本県・福岡県では住宅の浸水被害が大きく、両県で11,000棟を超えています。熊本県で亡くなった方は60人、九州全体で63人です。

なぜ九州で記録的な雨による大きな被害が出たのか。
テレビや新聞では、その原因を「線状降水帯」だとしています。

『梅雨末期の九州、温かく湿った空気が流れ込み東西に延びる梅雨前線沿いに雨雲が発達。前線は九州を横切る形で、南北二つの高気圧に挟まれて停滞。次々に発生した積乱雲が連なって大雨を降らせる「線状降水帯」が形成された。』と説明。

「線状降水帯」の研究者は、『積乱雲が発生し雨を降らせるのは日常的にあるが、積乱雲が次々と繋がって発生し、それが停滞するというのは極めてまれなケース。これにより、記録的な雨量となった。「線状降水帯」の発生予測は難しい』と言っています。

一見、何か分かったように思ってしまいますが、熊本県人吉市・球磨村の球磨川流域の浸水がなぜ発生したのか、その原因については簡単には分からないと思います。色々な要因があり重なり合って起こっているのではないでしょうか。

雨量や地形、球磨川と支流の位置関係、上流と下流の川幅と流れ方、降雨時間等が重なり絡み合っていると思います。

コロナウイルス感染症も、これまで耳にしたことのない「パンデミック・ロックダウン・クラスター・抗体検査・濃厚接触」等、研究者・専門家の使う言葉を自分が使うことで、何となく分かったような気になっているのではないでしょうか。私をはじめ、多くの人も本当のところは理解できていないと思います。

「コロナウイルス」とは何か、どこから来たのか、なぜこの時期に発生したのか。その背景にある要因やコロナ後の世界はどう変わるのか等、分からない事ばかりです。

極めてまれな「線状降水帯」の停滞が1週間も、なぜ九州で起きたのでしょうか。