パンデミックの収束時期と決定打

今朝、NHKBSスペシャルで「新型コロナ全論文解説 世界最強の頭脳」が再放送されました。
放映の途中からから見ましたので全体の内容は分かりませんが、【パンデミックの収束時期と決定打】についての部分を見ました。

パンデミック(世界的大流行)の「収束時期」は、12人の研究者のほとんどが2021年末から2022年末、一部の研究者はさらに数年後との予測でした。「決定打」については、「ワクチン接種とソーシャルディスタンス」だとしています。

ワクチンは重症化リスクの高い人から接種しますが、糖尿病の人や高齢者は効果が低下するようです。またワクチンの効果が50%なのか90%によって、接種期間も当然違ってきます。

ソーシャルディスタンス(社会的距離)は人との距離ですが、2m以上の距離を保つことが必要だとしています。人との距離をとるということは、3密を避けるということ。換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近での会話や発声するする密接場所を避けることです。

またワクチン接種に関連して、「抗体治療」の有効性に触れていました。調べてみると、「抗体治療」は抗体を利用した医薬品を使うことで、抗原をピンポイントで狙い撃つので、高い治療効果と副作用の軽減があるということでした。確か、トランプ大統領の治療でも使われました。

その他、興味深かったのは「加湿」と「紫外線」の利用です。免疫学の第一人者である岩崎明子教授(イエール大学)が、『「加湿」は効果がある。これ程あるとは思っていなかった』と話されました。加湿によって、異物(コロナウイルス)を押し戻す「のど」の力が増すといいます。

「紫外線」を使ったコロナウイルスの不活性化ですが、紫外線波長域(200nm~230nm)を使うことで紫外線本来のウイルス抑制・除去能力を保持しつつ、人体に危険を及ぼさない照射が可能となります。公共施設や学校・オフィス・病院・交通機関等、色々な所で活用できます。

見終わって、「なるほど」と「やはり、そうか」という思いでした。

日々のニュースからは、この冬の感染拡大は世界中でさらに進み、死亡者の増加も予測されます。日本でもこの流れから逃れることは出来ないと思います。しかし、これから有効な「ワクチン接種」と「抗体治療」が進むことや、「紫外線」の利用、ソーシャルディスタンス等の予防により感染者が減少し「新型コロナウイルス感染症」を抑えることが出来るのではないでしょうか。

世界最強の頭脳は「収束時期」について、2021年末~2022年末と言っていますが、世界中の人がそれぞれの役割を果たさない限り、その日は来ないと思います。