「自宅療養」

全国的に感染拡大が猛スピードで進む中、入院が必要と診断を受けているのにもかかわらず自宅療養(待機)となる方が増加しています。報道では、入院先が決まらず調整中や救急搬送中に亡くなるケースも出ています。

「自宅療養」は本来、症状のない人や軽い症状の方への対応です。1月に入り感染者が急増した結果、入院先が決まるまでの間自宅での療養を続けなければならないことは、本人、家族にとって大きな不安と負担だと思います。

私の所へも、「コロナウイルスに感染し、自宅待機になったらどうしたらよいのか。食料等の支援はどうなっているのでしょうか」また、「自宅療養中に容体が急変した時、誰に相談したりどこへ連絡したらよいのか」、といった相談があります。
特に、高齢で独居生活をされている方にとっては、心配なことだと思います。
不安になるのは当然です。

入院、宿泊・自宅療養を決めるのは所轄の保健所(吉川市は草加保健所)です。医療機関で診察を受けPCR検査で陽性となった場合、医師より「発生届」が保健所へ提出されます。保健所から本人へ、症状や生活環境、濃厚接触者等についての調査が行われます。そのうえで、入院、宿泊(ビジネスホテル等)療養、そして自宅療養となるのかが決まります。

保健所は、自宅療養者へ血液中の酸素濃度を測定する機械「パルスオキシメーター」貸し出し、測定結果を毎日確認するなどの健康観察を行っています。

しかし現在、「そこまで手が回らない」という保健所も出てきています。その場合は、自身で対応するしかありません。

「新型コロナウイルス感染症」は症状が出てから1週間程度で急変することが多いと言います。血液中酸素濃度の低下、唇が紫色になる、息切れや息苦しさを感じる等の症状がみられたら、迷わず保健所への連絡か救急車を呼ぶことです。

ちなみに、「自宅療養」となった独居高齢者等には「配食サービス」の支援もあるようです。