イオンタウン吉川美南

イオンタウン吉川美南東街区が昨日(6/12土)、グランド゛オープンしました。

オープンに先立つ6月7日(月)、増床した東街区の内覧会へ行ってきました。イオンタウン㈱開発企画本部スタッフの案内で隅々まで見せて頂き、話を伺いました。

イオンが所有している開発用地の利用計画については以前から、伊藤議員が開発企画本部の担当者と意見交換をしていることから、内覧会へのご案内を頂き会派4人で見学に行きました。

当初、見学は1時間程度と考えていましたが説明を受け質問したり、「食」のコーナーで試食などをしましたので、1時間半ほど店内におりました。

私が見た印象は、「よく出来ている」と感じました。

隣にある「越谷レイクタウン」と新三郷の「ららぽーと」との差別化を意識し、吸引力のあるテナントを導入、雰囲気も変えていると思います。イオンタウン吉川美南(西街区)は、年間300万人の利用があり、東街区のグランド゛オープンで600万人を目指すそうです。倍増するかも知れません。

特に関東初出店の、1階アクアイグニス(武蔵野温泉)「癒しと食の複合温泉リゾート」は、天然温泉とフードゾーンの組み合わせが良いと思います。提供される食事の内容と食事場所に工夫がされています。温泉施設の入館料は確か650円(平日)だったと思います。近所の方にも気軽に来てもらえるよう価格を抑えたといいます。700人以上は入れるそうですが、コロナが落ち着くまでは入館者を半分にするそうです。

スイーツは、パティシエ辻口博啓氏のル・ショコラ・ドゥ・アッシュがあります。カカオ豆の焙煎機導入は日本で初めてだと聞きました。こだわりのチョコレートとケーキを工房で作っています。

アクアイグニス2階の「食」空間ゾーンは、奥田正行のイル・ケッチァーノ(パスタ&ピザ)、菰田欣也の麻婆点心館、金沢まいもん寿司そして、辻口博啓氏のマリアージュドゥファリーヌ(パン)があります。いずれも埼玉初の出店で、近隣商業施設との差別化が出来、集客力が見込めます。

少し心配なのは、温泉とこだわり食ゾーンの他にその倍以上あるスペースでの集客です。フードコートや物販とサービスの店舗が入る予定です。まだ一部のテナントがオープンしていませんので、なんとも言えない所もあります。魅力的なショップの導入と組み合わせが課題だと思います。同じブランドショップでも、品ぞろえ・見せ方・売り方によって店の雰囲気、魅力は変わると思います。

イオングループの新しい店舗を見て、イオンの進化を感じます。

現役の頃、イトーヨーカドーやダイエー・西友などの方々と研修旅行に行ったり、本社へ伺うこともありました。スーパーが元気な時代でした。
四半世紀も前ですが、ジャスコの東京本社へ行ったことがあります。イオンに名前を変える前です。日本橋の裏通りにある古いビルでした。

百貨店と同様、スーパーマーケット業界も厳しい環境に置かれ元気がない中、イオングループは頑張っていると思います。

人も企業も変っていくことを改めて思い知ります。

*追記: 百貨店で菓子担当をしていた時、「チョコレートはインゴットで輸入し、それぞれのメーカーがいろいろなチョコレートを作っている。日本では、カカオ豆からチョコレートを作っている所はない。」と聞きました。計量記念日などに合わせ、メーカーからチョコレートのインゴットを借りて売り場に展示し、お客様にその重さを当ててもらうクイズをやっていました。

辻口さんのショコラブティックでは、ペルーの自社農園で栽培し熟成発酵したオリジナルのオーガニックカカオ豆でチョコレートを作っているそうです。