「自民党総裁選挙」は9月17日(金)告示され、河野太郎・岸田文雄・高市早苗・野田聖子の4氏が立候補を届け出ました。
国会議員票(383票)と党員・党友票(383票)の計766票で争い、1回目の投票で過半数を得る候補者がいない場合は上位2者による決戦投票となります。
決戦投票は、国会議員票と都道府県各1の計430票の争いで、29日に開票されます。新総裁は10月4日招集の臨時国会で首相に指名され、新たな内閣がスタートします。
4氏立候補で自民党の「お祭り」も佳境に入ってきました。菅総理の立候補断念(9/3)からこの2週間余、新聞・テレビ等マスメディアは連日「総裁選挙」一色です。朝から晩まで立候補予定者や派閥の動き、予定者の政策や思い等について報道しています。
人々は安倍前総理や菅総理時代の失敗は過去の出来事として忘れ、新首相予定者達のコロナ感染症や経済対策等に関心が移ってきているように思います。
自民党からすれば有難いことです。これからの日本をかじ取りをする自民党、そして新たな総理と政策への期待に繋がるからです。
「総裁選」を通じ、自民党の政策や議員の主張、時々の動きをニュースとして扱ってくれる「パブリシティ」は、お金を掛けずに最大の効果を得ることが出来るものだと言えます。
今後最大の見どころは、決戦投票での派閥の動きだと思います。1回目の投票は異例の自主投票になるようですが、決戦投票では派閥としてまとまっていくと思います。麻生氏が「負ければ、冷や飯を食うことになる」と言っていますが、各派閥とも勝ち馬に乗るために結束して臨むのではないでしょうか。
世論調査では河野氏への支持が高く、「学級委員長」と言われている岸田氏も強いようですが、決選投票ではどうなるのか分かりません。
野党にとっては、指をくわえて見ているだけの辛い時期だと思います。