参議院議員選挙

今日7月10日は、参議院議員選挙の投開票日です。

「投票」については国政・地方選挙ともに、期日前投票が年々増えています。しかし投票率は、年々下がっていると思います。
関心がないのか、誰に入れても・どこに入れても何も変わらない(同じ)と思うのか、諦めているのか分かりませんが残念なことです。

数ある候補者・政党などが掲げる政策や公約、候補者の人柄・信条・経歴等が自分の思いと一致することはありません。選挙は自分が立候補しないかぎり「より自身の考えに近い人」を、最終的には「よりましな人・政党」を選ぶしかありません。

「関心がないといって、寝ててくれればいい」と言った元首相がいましたが、それは与党に都合がよいだけのことです。

国・地域そして私たちの暮らしを良くしていくための第1歩が「投票」ではないでしょうか。「投票」せず「お任せ」では現状も将来も変わることはないと思います。

参議院では昭和63年11月1日、参議院制度研究会が「参議院のあり方及び改革に関する意見」をまとめました。当時の藤田・土屋両参議院議長の諮問を受け、(1)広く世界の議会制度の歴史の中における両院制の存在意義は何か、(2)日本国憲法下の両院制における参議院はいかにあるべきか、(3)現行の参議院の選挙制度及び運営に改革すべき点はないか、について研究、検討を行ってきた結果を報告しました。

報告書の中で、参議院の政党化が進み第2衆議院になっている現状では参議院の独自性を発揮することは難しく、その存在意義を失っていること。選挙制度、特に比例代表選挙制度の廃止・改革の必要性が指摘されています。

また議会運営についても、本会議や委員会における公的な審議が形骸化し、政党間の協議・折衝に重点が移っているいわゆる「国対政治」が、議会政治に対する国民の不信感を招来することになりかねない。さらにいわゆる同日選挙の問題については、選挙戦略上有利という予測で衆議院解散時期を作為的に参議院の通常選挙と同日とすることが慣習化・条例化することは、衆議院議員の任期が事実上3年となるばかりか参議院の存在意義と重要性を失わせる恐れがある、としています。

指摘された問題は、衆議院にもそして全国の地方議会にもつながる事でですが34年経った今も、改善は進まずさらに深刻化しているように思います。

それぞれの議会自体の取組みとともに、「市民・国民は見ているぞ」ということを示すのも選挙の大切な役割だと思います。

*本日執行される参議院埼玉県選出議員選挙・参議院比例代表選出議員選挙の開票立会人として、吉川市総合体育館での開票作業に立会います。午後8時過ぎには体育館へ行き、開票は9時頃になると思います。前回の衆議院議員選挙に続いて、2回目です。