久し振り(2)

「久し振りです」の第2弾、この1週間余の出来事の中からお伝えします。
久し振りに甲府へ「お墓参り」に行ってきました。吉川へ来て以来、大変お世話になったご夫婦の眠るお墓です。

甲府駅からタクシーで10分ほどのお寺ですが、今回は妻と一緒に行きました。4~5年振りです。初めて行った時、お寺でお線香を買おうとしましたが用意されておらず、お寺の方からお線香とライターを無料で頂きました。

それ以後、ローソクとお線香がセットになった「お墓参りセット」を持参するようにしています。お花は駅ビル1階の花屋さんで購入しましたが、ご夫婦で入っていますので明るい花を選びました。

生前は時々ご自宅へ伺い、ご主人が勤務されていた国鉄(JR)時代のことやいろんなことを話し合いました。山梨のことや戦時中、戦後そして吉川のこと等です。

帰りのタクシーで、運転手さんに「岡島の前で降ります」と言うと、「以前の店ですか、新しい方ですか」と聞かれました。今年の3月に新店舗へ移転し、旧店舗は取り壊していることを初めて知りました。

駅前の山交百貨店や甲府西武が閉店し、唯一残った老舗の岡島百貨店でしたが旧店舗(本館)を売却し、新たな商業施設へ縮小移転していました。江戸時代から茶商・呉服店・両替商を営み老舗百貨店として栄えていた岡島百貨店は3フロアーの「岡島」になっていました。

百貨店の経営はどこも厳しい状況ですが、とりわけ地方百貨店は市街地の空洞化や郊外のショッピングセンター、電器店、婦人・紳士・子どものファッション衣料店等、カテゴリーキラーの進出で難しい経営になっています。

百貨店は現在、物からサービスを売る時代へと移り自前で仕入れ・売る経営から場所貸業に変化しています。出来るだけ人を使わない不動産業化しています。

全国で「百貨店」のない県が増えていますが、今後さらに不動産業化した物を売らない「百貨店」になっていくと思います。
これも「時代」とはいえ、寂しいことです。