非難決議

夜、都庁舎にウクライナ国旗をイメージする青と黄色のあかりが灯されています。
戦争の中止とウクライナへの連帯を示すものだと思います。

吉川市議会でも先日、「ロシアによるウクライナへの軍事進攻に対する非難決議」を行いました。
今回のロシアによるウクライナへの軍事進攻に対し強く抗議するとともに、軍の即時撤退と国際法の順守を求めるものです。
非難決議は、法的な拘束力があるものではありませんが吉川市議会としての意思を公に表明したものです。

今、全国の自治体でロシアによるウクライナへの軍事進攻に対し、非難決議や抗議決議がされています。また、市民による「戦争反対」の声が各地で起こっています。
デモに参加する市民の中に、ウクライナとロシアの人が一緒に声をあげています。

ロシアのプーチン大統領は、ヨーロッパやアメリカをはじめとする国際社会の声を意に介さず、戦争を続けています。ウクライナの親露派支配地区独立を認めただけでなく、停戦条件に東部2州全域を親露派に主権があることを認めるよう要求をつり上げています。停戦や撤退は全く考えていないようです。

恐ろしい人です。

大統領に最も影響を与えられるのは、プーチン氏の側近や経済的支援をしている実業家そしてロシア国民だと思います。それらの力を期待していますが、同時に世界中から声を届けることも必要で効果があると思います。

人間は、おなじことを何度も言われると参ってしまいます。特に嫌なことや辛いことを言われると体に応え、場合によっては自ら命を絶つこともあります。
私たちが出来ることの一つは、言い続けることではないでしょうか。




ウクライナ情勢

連日、ウクライナへのロシア侵攻が伝えられています。

いつ戦闘が中止され、紛争解決への交渉が始まるのか。世界中が見守っています。
戦争当事国も、早くそうしたいと思っているものの、少しでも有利な状況を作り交渉に臨むつもりのようです。その間、兵士や市民に犠牲が出ることを承知の上で戦争を続けています。恐ろしいことです。

今日(2/28)の朝刊1面に「国際決済網からロシアを排除」。「ウクライナ大統領がロシア側との交渉に合意」とありました。

最大の経済制裁と言われる、国際銀行間通信協会からロシアの金融機関を排除し、ロシア経済に打撃を与えるものです。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領が「前提条件なしで」、ロシア代表団と直接協議に応じ、今日にも会談が行われる予定です。

ロシア側は即時降伏とゼレンスキー大統領の退陣を求め、ウクライナはロシア軍の即時撤退とウクライナの「中立化」について話し合うとみられます。

両国とも戦争が長引き、泥沼化することは望んではいないと思います。戦争が続けば、ウクライナではさらに国民の命が奪われ、国土の壊滅的破壊を招きます。ロシアでは世界の中での孤立化が深刻となり、プーチン体制も揺らぐことに繋がります。

この様な中、相手側の要求を簡単に受け入れることも出来ず、ぎりぎりの交渉を重ねることになります。
アメリカ・EU・中国が共同で仲介に入ることで、先ずは停戦を実現した上でその後、EU・ウクライナ・ロシア間の安全保障について話合いを続けてほしいと思います。

軍事進攻に、世界各地で抗議と戦争反対の声が起きています。
ロシア国内でも、戦争に反対する「静かな声」が広がっています。
市民の「静かな声」と「行動」に、小さな光を見ます。

「近日雑感」

先程、3月定例会での一般質問や代表質問、議案質疑等について書きましたがパソコン操作のミスでアップすることができませんでした。

同じ内容を改めて書く気力が湧いてきません。
「近日雑感」に変更します。

北京で開催中の「冬季オリンピック」が連日放映されていますが、余り見たい競技もなくほとんど見ていません。
唯一、カーリング【女子】準決勝「日本対スイス」を見ました。

数日前、五輪出場の日本代表決定戦で北海道銀行と対戦したロコ・ソラーレが、2連敗した後3連勝の大逆転をした時の様子が放映されていました。

その時のチームの姿や北海道銀行選手の言葉が印象的で心に残りました。

カーリングのルールや選手、ロコ・ソラーレのことはよく知りませんが、お互いを支え合う姿は美しいと思います。
残念ながら、今日の英国との「決勝戦」を見ることは出来ませんでした。

*カーリングの練習風景は、軽井沢へ行った時に妻と一緒に見たことがあります。機会があれば一度、挑戦したいと思います。



岸田政権の命運

2月10日14時~15時30分、埼玉県市議会議長会の議員行政研修会がオンライン(Zoom)で開かれました。
対象は県内40市の市議会議長・副議長です。議長と私そして事務局長の3名で参加しました。

講演の演題は、『岸田首相の政局運営と参院選展望』。講師には政治ジャーナリストの泉 宏(いずみ ひろし)氏。泉氏は元時事通信社の政治記者で取締役をされていた方です。
これまで泉氏のお話を聞いたことはありません。初めてお顔と名前をZoomで拝見しました。

話の結論は、『この10日間で岸田政権の命運が決まる』というものです。
今起きている事態を、岸田首相がどう乗りきるのかが将来へ進むための運命。乗り切れば、政権は安定するという見立てです。

課題を5つ挙げました。。
1 「オミクロン」感染拡大を収束へ舵を切ることが出来るのか。まん延防止等重点措置から非常事態宣言に移さず。
2 藤井敏彦室長「更迭」で経済安保法案がつまずくことはないか。
3 自民党京都府連「選挙買収疑惑」
4 野田聖子大臣「夫は元暴力団員」の高裁判決
5 公明党との軋轢、選挙協力(相互)は崩壊

自民党総理総裁候補者や衆参院議員候補者選びのディベートに使えそうな課題です。一度にいろんな問題が起きることはよくあることで、それを解決できる能力がリーダーには求められます。企業でも起こりそうな内容に少し変えれば、取締役や管理職の選抜にも使えます。

これらの課題をどう捉え、どう解決するのか。
何を優先し、いつまでに・どのようにして、誰にやらせるのか。自らの関与と立場。また、それらをきちんと伝える能力と全体の理解・支持が得られるのかで、リーダーとして相応しいかどうかが決まります。

それにしても、この時期に経済安保法案の責任者である藤井氏の兼業と朝日新聞記者(二階堂進氏の孫娘)との不倫関係や京都府連の選挙とマネーロンダリング問題が出てきたのはなぜなのか。女性閣僚を増やしたいという思いは理解できますが、別人格とはいえ野田氏の夫が裁判中で、厳しい判決が想定される中、野田聖子氏を入閣させナンバー2にしたこと。誰も異論を唱えなかったこと等、よく分かりません。

スキャンダルの多くは内部告発情報によるものです。誰がどんな目的で仕掛けたのか分かりませんが、岸田首相にダメージを与えることで誰が得をするのでしょうか。権力闘争の臭いがします。

岸田首相がどのように対応されるのか見守って参ります。

新たな時代

コロナ禍のこの2年、私たちの生活は変わったと感じます。働き方・学び方、買い物や外食そしてお葬式まで。

テレワーク勤務やリモートでの授業・会議・セミナーも珍しいことではなくなりました。
外に出れば皆がマスク姿で、大声で会話をする光景を見ることはありません。
東京23区では初めて転出が転入を上回り、一部の会社は地方へ移転しました。

「まん延防止等重点措置」や「非常事態宣言」の影響で、小売店は通販に、飲食店は持ち帰りやデリバリーに力を入れ、ホテル・旅館は長期滞在や新たな利活用を模索しています。

コロナ感染症が収束しても、私たちの働き方や生活スタイルがコロナ前と同じになるとは思えません。

大きな駅や繁華街でコロナまでは上手くやっていた商売も、同じ場所、同じやり方での復活は難しいと思います。
魚の群れに投網を打って、簡単に儲ける甘い商売は出来ない時代だと思います。
地価の高い都心の大きなビルで、大勢の社員を集めて仕事を続けることのリスクや非効率なやり方は見直されています。

働く側も、どこにいても仕事ができるのであれば、水と空気のきれいな土地に住み、海や山にも近い風光明媚な場所を選ぶでしょう。子育てにも良いと考えるのではないでしょうか。

大きな組織の中で高い年収を求める人はグローバル企業で働き、本当にやりたいことをして生きて行きたい人は違う働き方、生活を選ぶと思います。「豊かさ」に対する考え方の違いです。

日本の「土地本位制」は大きく変わり、「過疎地」という地域はなくなるかも知れません。
閑静な住宅地で週に2日、1日1組の予約を受ける飲食店や「過疎地」と呼ばれた土地で、地域の食材を生かした料理を提供する店や伝統的な暮らしが体験できるゲストハウス等を開く方が増えてくると思います。
自分の生活スタイルを崩さずに、生活の糧を得る仕事の選び方です。

多くのことを考え、学んだ2年余でした。生と死、夫婦、家族、地域そして働き方です。なんのために働くのか、本当は何をして生きて行きたいのか、どこで誰と暮らしたいのか。

「時代」は、突然に変わったり、明確に区切られたものではありません。数十年・数百年かけて、その時を生きる人達の考え方や生活スタイルを変えていくものだと思います。しかし、大きな「出来事」で変化を見せることもありました。戦前と戦後の変化、区切りです。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は、日本でも新たな時代へ向かう「出来事」だと思います。その変化は足元から始まっていると感じます。


自然は不思議

寒い日が続いています。
朝起きて、玄関ドアに入れられた新聞を取りに行きます。
居間と廊下の間にあるドアを開けると、冷たい空気で身が引き締まります。

新聞はドアの郵便受けに挟まれているので、外の冷たい空気が入ってきます。北側ですので、玄関に置いてあるビールやワインもよく冷えます。

毎朝、南側のベランダから外を眺めます。東から南そして西の方向を見ています。日の出前の朝焼けと都心のビル群、スカイツリーそして富士山を確認します。毎日見る景色ですが、それでホッとします。

もうすぐ「節分」です。日々、「日の出」が早まり「日の入り」は遅くなっています。夜の時間が短くなってきています。少しづつ春に向かっています。

一昨日(1/28)、市役所からの帰り道に「日没」に遭遇しました。

吉川団地の先方向に大きな雲の壁があり、その下に太陽が沈むところでした。壁の下から大きな筒が上に延びているように見えました。

筒の下からは、溶鉱炉で鉄が放つ「白っぽい黄色」の光が空に向かって噴射しているようでした。
今まで一度も見たことの無い「日没」でした。






コロナ「第6波」のピークは

日本でもいよいよ新型コロナウイルス感染症「第6波」の感染が急拡大しています。

新たな変異ウイルス「オミクロン株」がその中心で、今日の新聞には「新規感染者数は22日、初めて5万人を超え5日連続で過去最多を更新」とありました。あっという間に昨年(第5波)を超えるスピードで感染拡大が進んでいます。

オミクロン株は、「感染力は強いが重症化リスクは低い」と言われていましたが、どうもそのようです。今のところ、感染者数に対する重症者の数は少なく、病床使用率も高くありません。
しかし無症状の方も相当数いるとの事ですので今後、爆発的感染拡大が進めば、医療体制が逼迫し深刻な状況に陥るかも知れません。

先日、尾身会長ら21名が連名で専門家提言を出しました。

「第6波」の対策について、これまでの「人流抑制」から「人数制限」へ移行を。「不要不急の外出や県をまたいでの移動制限」はオミクロン株の特性からみると、感染リスクが低くあまり意味がない。との提言です。(*その後、誤解を与える表現では、との批判を受け一部取り消しをしました。)

以前から思っていましたが、本当に効果のある対策を的確な表現で出してほしいと思います。例えば、私はゴルフはやりませんが埼玉県東南部東南部吉川市からゴルフへ行く場合、県内の美里や飯能方面より千葉県野田へ行く方がはるかにリスクは少ないと思います。県をまたいでの移動は慎むというのは、余りにもアバウトではないでしょうか。

私たちは、基準や規制の目的や意味を考え最も効果のある方法を考え行動すべきだと考えます。

「第5波」の時は8月末にピークを迎え、9月末頃から急激に減少し新年を迎えました。「第6波」のピークが何時になるのか分かりませんが、欧米都市ではピークから2.5週間後に3分の1に減少しています。

今回の「第6波」が長期間続くことは、私たちの生活と社会全体にとって好ましいことではありません。飲食店や旅館の方が取材に対し、「やっと少し良くなってきたのに、またじっと我慢するしかない」と言っていましたが、繰り返される措置に「もう限界・我慢できない」方々がそれ以上だと感じます。

ピークをいつ迎えるのかは、大きな問題だと思います。


ワクチン追加(3回目)接種

1月6日、健康長寿部健康増進課より新型コロナウイルスワクチン(3回目)接種について、その概要が示されました。

1 接種券の発送について
 2回目接種が令和3年6月6日までに終了した市民(主に医療従事者)1,994人を対象に接種券を11月30日に発送。各医療機関で順次接種を開始。
 また、6月7日~7月1日までに終了した市民(主に高齢者)約5,000人には接種券を令和4年1月5日~13日に順次発送。

2 接種体制(集団接種)
(1)医療従事者
  接種時期 令和3年12月26日~
  接種場所 市民交流センターおあしす
(2)高齢者
  接種時期 令和4年1月23日~
  接種場所 市民交流センターおあしす
       3月以降は中央公民館でも実施。ただし原則1日1会場
*以後、接種時期に応じて接種券を順次発送

3 その他
(1)1.2回目接種(これまで接種を受けていない方)については、引き続き吉川中央総合病院及び中村病院でファイザー社製ワクチンを使用して実施。集団接種会場においてもモデルナ社製ワクチンを使用して開始予定。
(2)いずれの集団接種会場においても「ファイザー社製」及び「モデルナ社製」の両方のワクチンを使用。ただし同一会場で同時に異なるワクチンは使用しない予定。
(3)5歳~11歳の接種については正式決定していない状況。実施を想定し、吉川松伏医師会と準備中。
といった内容です。

新たな変異ウイルス「オミクロン株」が世界各地で急拡大しています。

政府はこれまで、国内への感染者流入を徹底して防ぐ水際対策を実施してきました。
しかし国内での市中感染が確認され、「第6波」への懸念が高まっていることから医療崩壊を防ぐことに方針を転換しました。オミクロン株感染者の「全員入院」から、症状に応じホテルや自宅での療養が出来る態勢を整えることになります。

「オミクロン株」感染者が急拡大している沖縄・山口・広島県への「まん延防止等重点措置」適用が決まりました。急拡大の原因は、米国の基地経由の可能性が高いと言われています。


厳しい入国制限の水際対策をしている中で、なぜ米軍の検疫体制については放置されていたのか不思議です。
「日米地位協定に基づき対象外だから仕方ない。」では済まされません。
水際対策実施にあたり、事前に米軍に協力を求めるのは当然のことだと思います。


 

新年を迎えて

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日は雪化粧した富士山が見えました。
元旦の朝。青空の下、冷たく澄んだ空気中で静かにたたずむ姿に見とれてしまいます。
富士山はいつ見ても美しいと思います。

山は私たちの日々の暮らしの中の喜びや悲しみをじっと見続けています。木もまた同じです。

長い歴史をともに過ごしてきました。
私たちは日本中のどこにいても「山」を見ることが出来ます。どこにいても「巨樹巨木」に接することが出来ます。

繰り返される天変地異による災害や飢饉の中で、昨日まで一緒に過ごしていた大切な家族や仲間を失い途方に暮れる時、思わず山や木に祈られずにはいられない私たちだったと思います。

私たちは木や山を見上げ、木や山は私たちを見守っています。


人は地震・津波・火事等、危険に遭遇すれば逃げまどいます。
山や木は何が起きてもじっと動かず、ただ見守り、全てを受け入れます。
その「姿」に、私たちは祈らずにはいられなかったのではないでしょうか。