年賀状

今日の昼過ぎ、郵便局で年賀状を投函してきました。
今年は何とか25日に間に合いましたので、元旦に届くはずです。

現在はパソコンを使って、宛名とその年の干支も印刷をしています。まず来年の干支の図柄を決め、新年のあいさつ文を入れて、その下に自宅の住所と名前を置けば完成です。レイアウトも変えられますので簡単に出来ます。
プリンターに年賀状をセッティングして、最初に裏の図柄を印刷します。それが済んだら宛名を印刷して完成です。かつてやっていた手書きや版画と比べれば短い時間で出来ます。昔は妻と二人で版画を摺り、宛名も手書きでしたので夜遅くまでかかりました。今とは雲泥の差です。

便利なパソコンですが、印刷前の準備が大変です。名簿の修正作業が必要です。一つは、届いた喪中はがきをもとに修正を入力します。最近は両親だけでなく兄弟姉妹が亡くなったとのはがきが増えています。本人や連れ合いの両親の年齢は90代そして100歳を超えた方も珍しくなく、兄妹姉妹は60代から80代です。同世代の方は皆、大体同じ感じです。
一番困るのは友人・知人が亡くなり、その奥さんや子どもから連絡をいただいた時です。12月に入って喪中はがきで知っても、すぐに行ったり、連絡することが出来ません。特に奥さんやお子さんと面識がなかったり、結婚式以来一度もお会いしていない時などは困ってしまいます。

注意しなくてはいけないのが、今年の年賀状に、「ご挨拶は今年で最後にさせていただきます」の一文が入っている方や離婚した方です。夫と妻を連名で書いていたものや、離婚を機にどちらかの住所が変わっている方もいますので、今年の年賀状をもう一度読み返して修正、確認をします。

改めて読み返してみると、その方の顔や声が浮かび気持ちまで当時に戻ってしまいます。高校・大学時代の友人、会社に入り一緒に仕事をした同僚や上司、部下そして仕入れ先の営業担当やテナントのオーナーの姿です。洋上大学で一緒に台湾へ行った全国の百貨店仲間。チェーンストアに移ってからも、お世話になった上司・同僚・部下や、通産省の研修所で半年間計量士の勉強をした時、全国各地から来ていた県・市職員やJRやメーカーの社員です。そしてサラリーマンの異業種交流勉強会でお世話になった方々やお花やお茶の稽古仲間等、いろんな方々と知り合いました。彼氏彼女たちのそれぞれの状況を、家族写真や書かれている文章で知ることが出来ます。

今年のお正月に読んだはずなのに、忘れていたり初めて知るようなこともあります。見ているようで見ていないのかも知れません。
親戚との付き合いも、子ども達の結婚式はほぼ終わりお葬式や法事で会うぐらいになってきました。


元旦に届く年賀状。

「もうそんな時代ではない」と言われる方もおりますが、年初めのご挨拶の中で現在の姿や状況を伝え会うのは、あながちムダなことではない様に思われます。

何時まで続けられるか分かりませんが、最後の一人まで送りたいと思います。

新生銀行へのTOB

SBIホールディングス(ソフトバンクグループ)が仕掛けた新生銀行への株式公開買い付け(TOB)が12月10日に終わりました。9月から12月10日まで1株2,000円で集めた株で、SBIの保有株式は47.77%となり、新生銀行はSBIの連結子会社となります。

TOB開始後、新生銀行は「相乗効果が期待できない」と反発し買収防衛策導入を決めましたが、2割強の株を持つ国が防衛策に反対する意向を固めたことから、新生銀行側が防衛策を取り下げていました。
SBIは「新生銀行の企業価値向上に取り組んでいく」としていますが、公的資金3,500億円の返済が最大の課題です。
国民負担を生じさせないためには、現在の株価を3倍以上1株7,450円以上に引き上げる必要があります。しかし、新生銀行の主力事業は利益の6割を稼ぐ消費者金融「レイク」を中心とした個人融資です。そう簡単なことではありません。

大手銀行で唯一公的資金が返済できていない銀行ですが、20年間、何をしてきたのでしょうか。

新生銀行は旧日本長期信用銀行の破綻によって生まれました。1998年10月に破綻し、一時国有化されていました。国が債務超過を穴埋めし、不良債権を買い取り公的資金を注入しました。これまで、1500憶円を返済しましたが3500億円が残されています。

SBIホールディングスが、新生銀行の企業価値向上をどのように図っていくのか分かりませんが、この難しい会社を生まれ変わらせる自信があるのだと思います。期待と同時に大丈夫かな?とも思っています。

* 日本長期信用銀行 と言えば日下公人(くさか きみんど)さんのことを思い出します。一度、お話を伺ったことがあります。銀行の参与(相談役?)になられていたと思いますが、新入社員時代のことや経営危機にある会社に対し最終的に融資をするかどうかの判断をする際、その会社の何を見るのか等、興味深い話でした。同行では業務開発第一部長や取締役をされた後、エコノミストとして活躍をされていた時代です。著書の一つ「新・文化産業論」はいい本だと思います。この本を読んだおかげで海外派遣(社内選考)でアメリカへ行くことが出来たと思っています。




日の出・日の入り

「夕日」はいつ見ても何とも言えぬ美しさがあります。

この季節は、富士山の後ろに沈んでいきます。夕焼けの中、奥多摩や丹沢の山々が富士山と一緒に影絵のように黒い姿でたたずむ中、静かに沈みます。たまに「赤富士」が見られることもあります。


「日の出」の光景も特に良い季節だと思います。

6時を過ぎ、地平線(東南の方向)が朝焼けに染まり始めますが、空にはまだ星も月も輝いています。星の数は夏の倍くらい見えます。東南の空は薄いブルー、西の空は深いブルーで、「綿あめ」のような雲がたなびいています。「日の出」が近くなると、白い雲は黒い塊のようになって存在感を増しますが朝陽が射すと元の姿に戻ります。

長い長い間、人も動物たちも見続けてきた風景ですが、たまにはご覧になったらいかがでしょうか。

今日の「日の出」は6時34分53秒、「日の入り(日没)」は16時26分39秒でした。明日12月5日(日)、吉川の「日の出」は6時35分44秒、「日の入り」は16時26分36秒の予定です。






嵐の前の静けさ

今夏のコロナ感染症「第5波」では感染者が全国で連日2万人を超え、重症者や中等症患者の一部は自宅療養を余儀なくされました。容体が急変し救急搬送を要請しても、病院のベットがいっぱいで自宅で亡くなるケースも見られました。
感染拡大は制御不能状態となり医療のひっ迫が起こりました。

9月に入り新規感染者が激減したことから、各地に出されていた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が9月30日に解除されました。それから2ケ月が経とうとしています。新規感染者は減少し続け現在は落ち着きを取り戻しています。8月末のことがウソのようです。

政府は先日、新型コロナ「第6波」に向けた総合対策を決定しました。対策の中心は医療提供体制の強化で、病床数を増やすことや臨時医療施設・入院待機施設の拡大確保、病床稼働率を上げること等を11月末までに整備するとしています。

早速、都道府県へ病床確保計画の策定を要請しましたが、そう簡単なことではないと思います。
特に埼玉県ではもともと病院・医師・看護師の数が少ない上に、かつて東京での勤務をしていた団塊世代の生活の中心は地域に移ってきています。医療資源が少ない所で高齢化が進んでいます。

病院のベット数を積み増しすることが出来ても、医師と看護師が確保できなければ実際には機能せず、絵に描いた餅となります。「第5波」では軽症・中等症を受け入れる病院に重症者が送られ、看護の人手不足で病床使用率も下がりました。病院の方も医療崩壊を防ぐため、ベットが空いていても満床だと言って受け入れを拒んできました。

違う発想は出来ないのでしょうか。
まず感染者を軽症・中等症・重症に分け、受け入れる医療機関を明確にする。軽症者:地域の医師、中等症:中小病院、重症:大学病院・国立病院とし、 それぞれに対応できる体制を整備する。また、状況により優先順位をつけて緊急性の低い一般外来の診療をストップするなどの措置が必要だと考えます。さらに自衛隊や警察、企業が運営する病院の活用も計画に加えるべきだと思います。
限られた医療資源をどう活用していくのかということです。

26日、南アフリカで新たに確認された変異株「オミクロン」をWHOが「懸念される変異株」に指定したことで、変異株を警戒して世界同時株安の様相となりました。ニューヨーク株式市場は今年最大の下げでダウ平均株価で905.04ドル、東京市場でも747円安で1ヶ月ぶりに日経平均29,000円を割り、景気回復への懸念が一気に高まっています。

日本ではまだ始まっていない 新型コロナ「第6波」 ですが、 WHOの「懸念」指定 で世界中が最大警戒に入っています。新変異株 「オミクロン 」等 の出現は当然、想定されており対策に盛り込まれていると思いますが、感染力や重症化の度合い、従来ワクチンの効力、対応ワクチンの開発・供給時期等、分からないだけにやはり心配です。


最高裁判所裁判官国民審査

先の衆議院議員選挙と同時執行された最高裁判所裁判官国民審査。
対象となった11人はいつものように全員が信任されました。

選挙公報に裁判官11人の経歴、担当した主な裁判、信条等が顔写真とともに掲載されていました。裁判官・検察官・弁護士・行政官・法学者出身の62歳から67歳で、女性は2人でした。
1人だけオモシロイ方がいました。生まれ育った田舎の光景が見えるようにな表現で生い立ちが書かれ、また野菜作り?だったと思いますが趣味の記載もありました。他にはおらず、裁判官である前に一人の人であると言っているようで好感を持って読みました。

憲法の番人とよばれる最高裁判事ですが、憲法判断に係わったことのない方も多く、信任・不信任判断のしようがないように感じます。

第1回の国民審査(戦後昭和24年)から24回目ですが、過去に罷免された裁判官は「ゼロ」です。


大学でのゼミは「刑法」で担当教授は元最高裁判事でした。
戦後、「公職追放」となり弁護士をしていた時もありました。検察出身で戦時立法にも関わり、日本の戦争遂行に果たした責任を問われたようです。

「刑法」の授業初日、教壇に立ち講義を始めようとしたしたその時、1人の学生が立ち上がり『あなたは恥ずかしくないのか。日本の戦争遂行に協力し、国民を苦しめたことに……。』と言った。
静まり返った教室で、教授はひと言二言静かに話した後、授業を始めました。
50年以上も前のことで正確には思い出すことは出来ませんが「その言葉」を聞いた瞬間、この先生の「ゼミナール」に入ろうと決めました。

ゼミの「授業」だけでなく「コンパ」や先生の「自宅」で、ゼミ仲間と一緒にいろいろなことを話しました。
司法研修生時のことやなぜ検事になったのか、なぜ戦時立法の策定に係わったのか、追放時代に弁護士として関わった事件等。そして「生き方」について。

深夜「どろぼう」に入られ時の「怖かった」こと、電車の中で無作法の人を注意したら「うるせえ! ジジイは黙ってろ」と言われた時の思い等も伺いました。

酔うとドイツ語で歌い、ロシア文学を語る、先生の姿が思いだされます。



第6回減災プロジェクト

本日の減災プロジェクトは、午前8時30分から正午まで旭小学校地区で実施されました。私も9時から12時まで見学をしてきました。

会場は旭小学校と旭地区センターの2カ所。旭小学校では避難所開設運営訓練を中心に防災設備見学及び防災関連展示、旭地区センターでは避難所開設運営訓練に加え、一時避難場所となる㈱丸和運輸機関の見学を行いました。

訓練想定は、大雨で江戸川の水位が上昇。氾濫の危険性がある中、住民が緊急避難場所への避難を開始し、旭小学校と旭地区センターでは避難所開設と運営を実施するもの。

訓練内容は、自治会の代表者(役員)と市職員により避難所を開錠し、受付準備を行うとともに、備蓄物の運搬や資機材の組み立て等です。

従来との違いは、地域の方々を中心に行う点です。
地区の住民自らが準備し運営する訓練は、必要かつ効果的だと思います。

土・日、深夜等に災害が発生した場合や大災害時には、行政支援は直ちには「行われない」と考えるのが当然です。

実践的な訓練に一歩近づいていると感じます。

終わってみれば

10月31日に投開票が行われた衆議院議員選挙。

自民は公示前から15議席減らしたものの、261議席を獲得し過半数を上回り、立憲は110から96と14議席の減となりました。

自民は単独過半数を守り、立憲を中心にした5野党の選挙協力は成果を上げられず野党への追い風もない中、政権選択選挙の投票率は55.93%と戦後3番目の低さでした。

選挙前は、自民党が少し議席を減らし立憲は少し増えるのではと思っていました。野党第1党が14議席も減らし、維新が11から41に大躍進するとは思いもよりませんでした。

それにしても、日本人は本当におとなしい国民だと思います。この20年以上、実質賃金は上がるどころか下がり続け、国際競争力は低迷。国力は低下し続けています。緊張感のない政治状況が続き、格差社会は確実に広がっていると感じます。

もり・かけ学園、桜を見る会、選挙資金を使った買収等の真実は明らかにならず、国会ではまともな答弁もされず、官僚による「公文書改ざん」までありました。国会軽視は国民軽視ですが、どんなにバカにされても騒ぎません。銀座3兄妹、融資仲介疑惑も。自公政権の驕りだと思います。

北朝鮮・中国・ロシアだけでなく世界中に専制・独裁国家はありますが、民主国家であっても権力の腐敗は起こります。「 権腐10年」残念なことに権力は腐敗します。

これを防ぐのが「選挙」です。政権与党が国民と国家のためでなく、自党や議員の利益のみを求めるようなことをしたら、政権を交代させる仕組みです。それが出来る環境を整えておくことが権力の腐敗を防ぐ道だと思います。議会制民主主義を機能させることです。

それを行う為には、受け皿として「安心して任せられる政党」と「即戦力となる議員」の存在が必要です。

野党には、しっかりとした「政策」と地に足の着いた「活動」が求められます。また、それを育てるのは私たち国民の仕事だと思います。

半分近くの人が選挙に行かない現実を目の当たりにすると、簡単ではないことは分かりますが、緊張感のない政治は国民にとって不幸な事です。





明日は投票日

朝夕の冷え込みに、いよいよ「冬の訪れ」を感じるこの頃です。

ベランダから見る「富士山」も、すっかり雪化粧をしています。遠目には昨年より雪の量が多いように見えます。

今、「衆議院議員選挙」の投票を呼び掛ける放送が防災無線でされました。
先日、所用で役所へ行った時に「期日前投票」も済ませてきましたので、少し楽な気分です

しかし、今回の選挙では開票の立会人を頼まれました。その関係で、今日18時から行われる「開票立会人打合せ会」への出席、そして明日は開票立会をしなければなりません。

初めての経験です。午後8時半前には集合し、投票された用紙の集計結果を確認する作業を行う予定です。担当課からは、順調に開票・確認作業が進めば深夜12時過ぎには終わると思うが、何か トラブルがあれば長引くと聞いています。何もないことを祈ります。

今日の「読売新聞」朝刊1面、【拝啓、有権者の皆さんへ】公約に厳しい目を 特別編集委員橋本 五郎さんの署名記事が掲載されています。

テーマは、「政権選択選挙」では「何を基準に選べはよいのか」です。その概要は、

●候補者や党首の器量を見抜くのも大切ですが、見極めるべきは実績と政策。岸田政権は発足したばかりなので、安倍・菅自公政権の治績をどう評価するのか。

●野党4党の政策合意の中身と協力の仕方。

●バラマキ色の強い各党「選挙公約」の実現可能性について。

●自分の中で、政策の優先順位をつけ、各党の政策を比べより賛成できる党に丸を付け、丸の多い党を選ぶ。

●ベストの選択は無理。「よりまし」「より悪くない」ぐらいの醒めた目で見る。

長年の政治記者生活で私なりに身に着けた政治観です。としています。

多くの人が同様の視点で今回の選挙を見ていると思いますが、迷われている方々への良いアドバイスだと感じました。

問われていること

19日に始まった衆議院議員選挙5日目。各政党の公約も出揃い、候補者達が政策・主張を訴えて走り回っています。

この中で、今選挙の意味や目的が明らかになってきていると思います。

「菅総理では選挙に負ける」と危機感を強めた自民党は、新たな顔を「岸田内閣」に変え日程を早める等、野党の気勢を制した戦いを進めました。

リングに上がる直前に相手が変わり、予定していた国会での議論も代表質問だけで終わる等、野党側もオロオロして、作戦変更を余儀なくされているように見えます。
第1ラウンドは自民党の作戦勝ちだと思います。

今回の選挙は国民として、岸田内閣を信任するのかと同時に安倍・菅政権の10年間の政権運営を検証・確認し評価する選挙です。また、目の前の課題であるコロナ感染症と疲弊した経済の対策、そしてこれからの日本をどのように成長させて行くのかが問われている選挙です。

「安倍一強」と言われる中、官僚も議員も官邸に忖度し、言うべきことを言わず、やるべきことをやってこなかったと感じます。
「権腐10年」。残念なことに、専制国家だけでなく民主国家でも権力は腐敗します。
もり・かけ、桜を見る会、元法相の選挙での買収だけでなく不祥事が続き、国会ではまともな答弁もされず官僚による公文書改ざんまで行われました。
国会軽視は国民軽視。国民をバカにした自公政権の「驕り」だと思います。

また「アベノミックス」は3本の矢で景気の好循環を実現し、雇用や所得の上昇につなげその実感を全国津々浦々まで届ける。成長戦略で民間投資を喚起するはずでした。
結果は、先進国の中で最も成長していない国、30年間賃金の上がらない国となり「格差社会」はさらに広がりました。政治への不信を拡大した10年でした。

緊張感のない政治は国民にとって不幸なことです。
権力の腐敗を防ぎ、国民・国家のための政治を進めるためには、政権の「受け皿」が必要です。
安心して任せることの出来る「政党」と即戦力となる「議員」の存在がなければそれは出来ません。そうした体制を市民・国民で作ることで、私たちの幸せ実現に一歩近づくことが出来ると考えます。今回の選挙の最大の意味はそのことにあり、今、第2ラウンドでその戦いをしていると思います。

市民自らが行動し発言しなければ、この国は良くならないと思います。これまでの「お任せ民主主義」と別れる時ではないでしょうか。最終ラウンドは10月31日(日)の投開票で、結果が出ます。