暑さ寒さも

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、秋のお彼岸を過ぎても残暑が衰える気配がなく、10月に入ってからも夏日が続いていました。

その影響かどうか分かりませんが、キンモクセイが2度咲きしました。

1回目は9月中頃でしたが10月はじめ、再び花をつけました。通学路や緑道では、あの特有の香りを漂わせ、咲き終わった花は落ちてゴールドカーペットになっていました。

昨日、久しぶりに「日の入り」を見ました。緑道のまっすぐ先、「桜通り」を走る車の後ろに日が沈むところでした。


夕日を見ていると心が落ち着きます。沈む一瞬、黄色い光を放し、吸い込まれていくような気がします。夜には、澄んだ空気の中で月も星も明るく輝いていました。

やはり、秋は少しずつ近づいているように感じます。

「所信表明演説」

10月8日(金)、岸田首相は衆参両院の本会議で就任後初めての「所信表明演説」を行いました。

全文が昨日(9日)の朝刊に掲載されましたので、読んでみました。
はじめにの中で、喫緊の最優先課題を新型コロナウイルス対応と影響を受けている方々への経済対策の策定、その上で新しい資本主義の実現を目指すとしています。
そして政策を、1新型コロナ対応 2新しい資本主義の実現 3国民を守り抜く、外交・安全保障の3つに分け、政策の柱や重点目標、課題等への取組みを述べています。基本的には自民党総裁選挙での訴えと同じ内容ですが、具体的にはこれからということです。

印象に残ったのは、はじめにの中で「私が書きためてきたノートには、国民の切実な声があふれています」で、一人暮らしの方のコロナ感染への不安。テレワークで激減したクリーニング店の厳しい事業継続。里帰りできず、1人で出産。誰とも会うことが出来す゛孤独で不安との声を取り上げたことです。

目は将来を見つめ、常に現場の声を聴くことはトップとして大切な姿勢だと思います。

政策では、
●新型コロナ対応は当然の内容だと思いますが、安倍、菅政権の失敗をしっかりと検証し、最悪の事態も想定した第6波への効果的備えを行って頂きたい。

●新しい資本主義の実現では、「成長と分配の好循環」「分配なくして次の成長なし」との考え方です。中間層の拡大、カーボンニュートラル、科学技術立国の実現等多角的な視点で捉えています。

これらは政府と産学一体となって進めることだと思います。利益を貯めこむだけの企業では成長できません。また、全てをアメリカ的グローバルスタンダードに合わせるのではなく、分配・投資も日本的スタンダードが必要だと考えます。

●国民を守り抜く、外交・安全保障では、最重要課題を致被害者の帰国実現。核兵器のない世界を目指し、唯一の戦争被爆国としての責任を果たす。ロシアとの領土問題の解決をあげていますが、よく、言い切ったと思います。

これまでの歴代内閣も重要課題として挙げてきた内容ですが、実際には全くといってよいほど進んでこなかったことばかりです。一歩進められれば、歴史に残る内閣になります。
難しいことは分かりますが、半歩でも進めて解決への糸口をつかんでほしいと思います。
いずれにしても、これからです。第100代総理 岸田文雄首相には自戒でもある言葉を贈ります。

『為さざるなり 能わざるに非ざるなり』
*出来ないのではなく、しようとしないのである

花盗人(はなぬすびと)

「花どろぼうに罪はない」と言いますが、以前から花が消える度に「そうかなぁー」と思っていました。

一日の朝、私の住むマンションの間を通っている緑道に植えた花が消えていました。同じ場所で4回目です。夏に植えた花が消え、代わりの花もすぐに無くなり、そして9月初めにはふた回り程大きくなって見事に咲いていた花が持ち去られました。

パソコンで「花盗人(はなぬすびと)」と検索すると、狂言の曲目にありました。物語りは、桜の枝を盗み折ったとして捕らえられ、桜の幹に縛りつけられた男が「この春は花の下にて縄つきぬ烏帽子桜と人やいうらん」という歌をよんで許される。というものです。

風雅さに心を動かされた屋敷の主人は、男を許し酒をふるまい謡や舞の宴となり、二人で桜を愛でて盗人に桜の枝を与えたそうです。

納得しました。「余りの美しさに一枝持ちかえる」という、人としての自然な感情からの行動に対し罪はない、としたものです。根から掘り起こして持ち去るのとは違うと思います。

高額な花ではありませんが、お店で選び植えた花です。肥料を入れ、時々水やりをし、やっと根づいた花です。何よりも通る人達が美しい花にホッとし、愛でているものです。

時々家で「この間植えた花がまた無くなった」というと、立て札で注意した方が良いのでは、「お花を持って行かないでください」「見ています!」「大変なことになります」等の言葉はどうかと言われます。しまいには、「植えなければいい。嫌な思いをしなくて済む」とも。

この3年間。上手く育たず、植え替え、補植を繰り返してきました。犬にも花を蹴散らされました。枯れた花を抜き、持ち去られた後に何度も植えてきました。

「がっかり」することもありますが、マンションの住民やご近所の皆さんが助けてくれます。「これを植えてみたら」といろいろな草花を自宅や畑から持って来られます。有難いことです。

植え替えや水やりをしている時、犬の散歩や買い物などで緑道を利用している方に「お疲れ様」と声を掛けて頂くこともあります。元気が出ます。

今年に入り 、昔とは違う「花盗人(はなぬすびと)」が多くなった思います。長引くコロナ禍でストレスも増え、職場や家庭での居場所や役割を失った人なのか、認知症の方なのか、それとも世の中の全てが面白くない人なのか分かりません。

もし、花を持ち去る人に出会ったら聞いてみたいと思います。

「そのお花をどうされますか。お花があると幸せですか。何かお困りごとはありませんか」と。


「十五夜」

今年のお月見(十五夜)は9月21日(火)。

残念なことに、月には薄い雲が掛かっていました。月は、新聞やテレビで見る新型コロナウイルスの「電子顕微鏡写真」のようでした。透けて見える月光の外側に丸い輪があります。不思議なことがあるものです。

十五夜前日(20日)の月は見事でした。
深い青色の空、澄んだ空気の中で星は光り、月は「黄金色」に輝いていました。
まさに「中秋の名月」に相応しい、美しく明るい姿でした。団子と野菜を盛った居間で、しばらく見とれていました。先週で最も豊かなひと時でした。

対比するほどのものではありませんが、議会最終日(24日)の一般質問終了後に、追加議案(財産の処分・補正予算)と意見書の審査が行われました。これらが全て終わった時、突然「動議」が出されました。

「議長に対する不信任決議」です。
休憩に入り代表者会議を開き、意見聴取や調整を図りましたがまとまりませんでした。

議長が除斥のため、私(副議長)が会議を再開。
「議長に対する不信任決議」を日程に追加し、議題とすることについて確認を求めたところ【異議あり】の声が複数あったため、表決を行いました。

可6・否12(議長と私は表決できません)となり、日程に追加しないことを決定*。

とるに足らぬことを理由にあげ、「不信任決議」を提出する姿は、余りにも小さく貧しい。
悲しい時間でした。

*9月27日追記: 本来、日程の追加が否決された時は後日(翌日)に日程追加されますが、提出が会期最終日(24日)のため、会期終了により審議未了(廃案)となりました。 「議長に対する不信任決議」 の審議は行っていません。



「総裁選挙」

「自民党総裁選挙」は9月17日(金)告示され、河野太郎・岸田文雄・高市早苗・野田聖子の4氏が立候補を届け出ました。

国会議員票(383票)と党員・党友票(383票)の計766票で争い、1回目の投票で過半数を得る候補者がいない場合は上位2者による決戦投票となります。

決戦投票は、国会議員票と都道府県各1の計430票の争いで、29日に開票されます。新総裁は10月4日招集の臨時国会で首相に指名され、新たな内閣がスタートします。

4氏立候補で自民党の「お祭り」も佳境に入ってきました。菅総理の立候補断念(9/3)からこの2週間余、新聞・テレビ等マスメディアは連日「総裁選挙」一色です。朝から晩まで立候補予定者や派閥の動き、予定者の政策や思い等について報道しています。

人々は安倍前総理や菅総理時代の失敗は過去の出来事として忘れ、新首相予定者達のコロナ感染症や経済対策等に関心が移ってきているように思います。

自民党からすれば有難いことです。これからの日本をかじ取りをする自民党、そして新たな総理と政策への期待に繋がるからです。
「総裁選」を通じ、自民党の政策や議員の主張、時々の動きをニュースとして扱ってくれる「パブリシティ」は、お金を掛けずに最大の効果を得ることが出来るものだと言えます。

今後最大の見どころは、決戦投票での派閥の動きだと思います。1回目の投票は異例の自主投票になるようですが、決戦投票では派閥としてまとまっていくと思います。麻生氏が「負ければ、冷や飯を食うことになる」と言っていますが、各派閥とも勝ち馬に乗るために結束して臨むのではないでしょうか。

世論調査では河野氏への支持が高く、「学級委員長」と言われている岸田氏も強いようですが、決選投票ではどうなるのか分かりません。

野党にとっては、指をくわえて見ているだけの辛い時期だと思います。

国家の「正義」

昨日は2001年米同時テロ、9.11から20年を経たアメリカ合衆国の様子が伝えられました。
ニューヨークの世界貿易センタービルにハイジャックされた旅客機が突入し、2977人の方が亡くなりました。犠牲者の中に日本人は24人おりました。

ツインタワービルが崩落し通りにいる人々が一斉に逃げまどう街の姿は、映画のワンシーンのようで信じられない思いで私もテレビを見ていました。背筋が凍り付くようでした。

同時テロをきっかけに始まったアフガニスタン戦争は、先月(8月)末に米軍が撤収し終わりましたが、この事件の容疑者の裁判は続いています。

昨夜9時からNHK総合テレビで、「NHKスペシャル 911同時多発テロ20年  遺族と元捜査官が追及  サウジ関与の疑惑とは 立ちはだかる国家の壁」が放映されました。

テロで家族を失った方々と支援してきた元FBI捜査官の20年間の活動です。『夫や家族がなぜ死ななければならなかったのか、テロの目的や背景、実行犯がどんな人たちで誰の支援を受けて事件を起こしたのか』。その真実を求めてきた姿を描いていました。

取り組みの中心は「情報開示」です。政府に対し、事件の真実を明らかにするため「情報開示」を求めてきました。歴代のブッシュ・オバマ・トランプ大統領は皆、最も重要な部分については開示しませんでした。理由は国家の「安全保障」に係わる。ということです。

焦点は事件とサウジの関与についての疑惑です。実行者の背後で支援をしてきたのがサウジアラビアではないのかという点です。実行犯19人のうち15人がサウジアラビア人。うち2人がアメリカの飛行学校で訓練を受けていましたが、2人と接触し支援していた人とサウジアラビア大使館関員との関係です。両者は深いつながりがあり、FBIが調査しました。しかし、肝心の内容は明らかにされていません。

サウジアラビアはアメリカにとって、中東での最大の理解者・協力国であると同時にアメリカの軍事産業を支えている国です。武器購入は事件後、最大で10倍にもなり、現在でもサウジが武器を買わなくなったらアメリカの軍事産業は崩壊し、経済は大混乱すると言われています。

事件当時のアメリカ政府元高官がNHKの取材に対し、「大国は相手が専制国家であろうが、自国の安全と経済を守るためには鼻をつまんで相手と握手する」といった趣旨の発言をしていました。衝撃的な発言でした。

真実を明らかにし「正義」を求める国民・個人に対し、国家の「正義」が立ちはだかっています。

*実行犯とされる被告(容疑者)の裁判はいつ終わるのでしょうか。拷問で得られた証拠以外の証拠を積み上げ、判決を下すときサウジとの関係は明らかにされるのでしょうか。

どうなることやら

突然の菅首相退陣表明に、大騒ぎになっています。
テレビは昨日(9/3)の午後からニュースや報道番組で速報を流し、今朝の新聞には、「総裁選立候補断念、退陣」の文字が大きく踊っています。

新聞には、「万策尽きて無残な退陣」「官邸に国民の声届かず」「策士、策に溺れる」等の表現で、総裁選立候補断念に至る経過や原因が書かれていました。菅首相が得意としてきた人事ですが、党の役員人事や内閣改造で局面の打開を図ろうとして失敗した結果だと。

また1年半に及ぶコロナ禍の中で、経済をはじめワクチン接種の遅れ・感染拡大抑止・医療のひっ迫、後手後手の対策等の失敗を取り上げ、そして自民党総裁選挙や衆議院議員選挙の日程、後任の首相に誰がなるのかについて伝えています。

書かれていることは、いちいち「ごもっとも」な事だと思いますが、私はそれ以上に自民党の「したたかさ」が根底にあると感じました。

昨日の朝までは、菅総理と岸田文雄前政調会長の一騎打ちとなるのではないかという感じで、安倍前総理や麻生氏も早々と菅総理への支持を表明していました。

しかし本音は、総裁選挙にどちらの候補が勝ってもその後の衆議院議員選挙では負ける。このまま行ったら大きく議席を減らす、と考えていたと思います。また自民党議員達も、とりわけ当選回数の少ない議員達は菅首相では生き残れないと危機感を強め、首相を新しい顔に変えて、思い切った(強力)な経済対策とコロナ対策を打ち出さなければ、議席を守ることは出来ないと考えていると思います。


安倍前総理や麻生氏等の長老は、そうした声の高まりを待ちながら役員人事や内閣改造が出来ない(受ける人がいない)ことを菅総理に分からせて、諦めさせたように思います。(*総裁選先送り衆議院解散にもダメ出しをして追い詰めて)

「自民党政権を守る、議席を出来るだけ減らさない」が最大目標ですので、当然の対応だったと思います。

菅総理の不出馬で、一気に若手候補が大勢出てきました。

総裁選挙は「お祭り」です。国民とメディアの関心を集めると同時に自民党員の支持をしっかり固め、衆議院議員選挙に入るためのものです。新しく選挙の顔となる人達に、コロナ対策と経済対策を語らせるのでしょう。

しかし、そう上手くいくかどうかは分かりません。これまでの失敗を菅総理1人に押し付けたとしても、感染拡大が止まらず医療がひっ迫する中、原則自宅療養者が直ちに入院できるものではありません。また、これまで非常事態宣言やまん延防止等重点措置を繰り返し実施したことで、店や事業の継続が困難となっている営業者・事業者や他にも厳しい生活を余儀なくされている方々も多くいます。

そんな中での選挙です。有権者は、自民だけでなく野党の候補に対しても冷めた厳しい目で選ぶと思います。

遅くても、選挙後の臨時国会で強力なコロナ対策・経済対策補正予算を年内に成立させるスケジュールで取り組むべきです。「国民の命を守る」ことが大切だというならば、総裁選挙や衆議院議員選挙、臨時国会はダラダラとやるべきではありません。

*9月5日追記: 9月3日の東京株式市場は、菅首相の退陣表明を好感して全面高に。日経平均の上げ幅は584円60銭を超え、終値29,128円11銭でした。市場は経済対策への期待感と選挙の顔が変わることで、自民党は衆議院選に負けないと見たようです。土俵際の「うっちゃり」は決まるのでしょうか。


替歌マンボー

政府インターネットテレビの「コロナ対策動画」に対抗したものかどうか知りませんが、「揶揄替歌マンボ―」がネット上で話題になっていたようです。*今は見当たりません。

私の所へも送られてきました。
しみじみとは見ていませんが、コロナ禍の現状・政府の感染対策等を揶揄(やゆ)した替歌(カラオケで歌われている歌)にして、最後に「マンボー」と叫ぶ時、海にいるあのマンボウが映る動画です。

昨年来、非常事態宣言やまん延防止等重点措置が繰り返し延長される中、私たちの生活にも「コロナ疲れ」が見られます。しかし一向に感染拡大が収まらず「制御不能」状態、オリンピックが終わるや否や「爆発的感染拡大」で医療はひっ迫。感染したら、原則自宅療養・入院待機が普通になっています。

国の後手後手の対応・一貫性のない政策・船頭多くして船山に上る状況の中で、新型コロナウイルス感染症収束の出口が見えず、不安は深まるばかりです。

場当たり的な対応を繰り返す政府、一丸となって政府を支えない省庁・官僚、後だし評論をする学者・専門家、的確な批判・提言の出来ないマスメディア。そしてなんでも「公平・平等」を求める私たち。

当初「揶揄替歌マンボ―」はこうした状況をパロディ化したものだと思いましたが、すぐに「恐ろしい」に変わりました。

「打ちこわし」「ええじゃないか」が心をよぎりました。江戸時代(田沼意次の頃)、米の価格が高騰し生活が苦しくなった都市貧民層が、鉢巻・上半身裸姿で米屋や大商人を襲った「打ちこわし」。幕府の都市政策、後手後手に回った米価対策が原因でした。また幕末、徳川慶喜が大政奉還をした頃、東海・近畿を中心に全国へ広がった「ええじゃないか」。老若男女が「ええじゃないか」「ええじゃないか」と言って熱狂的乱舞の中で町を練り歩き、富商や地主、村役人等の家へ押し入り物品や酒食を強要した「世直し一揆」です。

昔から人は、個人の力では「どうしようもない」ことに対し「笑うしかない」と笑い、行動してきたと思います。先行きが見えず、どうすることも出来ないことに対し「最後のエネルギー」を使うのではないでしょうか。
今、その笑いが少しづつ広がっているように感じます。

自民党総裁選挙、衆議院解散総選挙。「打ちこわし」「ええじゃないか」は起こるのでしょうか。

「9月定例会」

いよいよ「9月定例会」が9月2日から始まります。

会期は9/2日(木)から24日(金)の23日間です。9月は決算議会ですので、2020年度の決算審議が中心ですが、今年度の補正予算(コロナ対策等)も出てくると思います。

8月18日(水)に代表者会議が開かれ、「一般質問」の実施や発言順などについて確認しました。明日23日(月)は議案書が配布され、24(火)・25(水)には議員全員での勉強会が開かれます。

9月定例会で審議される主な議案の説明を受けます。これまで会派毎に実施されていましたが、職員の負担軽減と議員が情報を共有する観点で、6月定例会から試行的に行っています。

今議会から「一般質問」の順序決定方法が変わります。

今までは「一般質問通告書」を議会事務局へ提出した順に行っていました。これを通告した順に、任意の質問日と質問順序を選べるようにします。

これにより、答弁書を作成する担当課への通知が早まるとともに、議員も質問日と質問順位を選ぶことが出来ます。早く提出すればその可能性が高まることから、結果として提出が早まると期待できます。これも試行実施です。

三郷市や久喜市がこの方式で行っています。



8月15日に思う

今年も九州北部や中国地方では「線状降水帯」による記録的な大雨となり、雨は日本列島全体に及んでいます。「夏」真っ只中ですが、「梅雨」のように雨が続いています。

「過去に経験したことのない大雨に注意を!」と叫ばれていますが、各地で河川の氾濫で街が冠水したり土砂災害が起こっています。
記録的な・かつてない・異常な……。同じフレーズが数年前から使われています。

コロナ禍で開催された「東京五輪」が終わりました。
待っていたかのように、感染拡大は「制御不能」、医療現場は「機能不全」。挙句の果てに、医療機関や宿泊施設のベットは埋まり「自宅療養者」が急増。今や、「自分で身を守る段階」だという。

一体どうなっているのでしょうか。
自宅での療養は、どのようにしたらよいのでしようか。単身者が生活しながらコロナ感染症を治癒できるのか。子育て中の家庭では、どのように子どもの面倒をみながら家庭内感染を防いで療養するのでしょうか。高齢者、基礎疾患のある方、障がいを抱えている方など生活者はさまざまです。

この1年半余、政府、厚労省をはじめ役所は何をしてきたのでしょうか。
世界中で同時に起こっているコロナ感染症、パンデミックです。感染力の強い新たなウイルスに立ち向かい、収束させるのは簡単なことではないと思います。

しかしこれまでの政府の対応は、あまりにもお粗末だと考えます。人命が第一といいながら、最悪の事態を想定した具体的対策(取組み)の準備がされていません。感染症収束へ向けてのロードマップが見えません。

今日は8月15日。76回目の「終戦の日」です。

若いころ「終戦の日」という言い方は、何かごまかしているような言葉に感じ「敗戦の日」と言うべきでは、と考えていました。日本はなぜ、戦争を起こしたのか。なぜ敗れたのかを正しく検証し、正しく認識した方が良いと思っていました。

そうでなければ、あの戦争で亡くなった方々(日本人だけでも310万人)に申し訳なく、同じ過ちを繰り返すのでは。という思いです。

今もその気持ちは変わりませんが、生き残った多くの人たちの「やっと、戦いが終わった」という気持ちは想像できます。

一人ひとりのこれからの人生、新たな国づくりへの思いが「終戦の日」という言葉を選んだのではないでしょうか。